バフェット太郎です。

米国の株式市場は過去最高値圏で推移しているものの、企業収益は下落しています。今回のような状況は何も初めてというわけではなくて、2008年の金融危機直前にもありました。
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(出所:zero hedge

チャートは2003年以降のS&P500指数と企業収益の推移を表しています。チャートを眺めると、2006年以降株価が上昇しているのに対して企業収益は減少していました。そしてその後、株価は企業収益との乖離率を縮めるようにして暴落しました。

過去の経験則に従えば、いずれ現在の株価水準を維持できなくなり企業収益の減少に伴い株価も下落してしまいます。しかし、企業収益が上昇すれば株価の下落も引き留めることができるかもしれません。そこで今後も重要になってくる指標が物価です。

米国の消費者物価指数コアCPIは2016年以降、FRBが目標とする2%を超えて堅調に推移しています。2
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また、賃金も堅調に推移しています。
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先日発表された雇用統計によれば、8月の平均時給は25.73ドル、賃金上昇率は前年同期比2.4%と伸び率が鈍化しているものの順調に推移しています。

つまり、企業収益が上向く準備が整っているので、2008年の金融危機のように株価が大暴落するということはないと思います。

グッドラック。
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