バフェット太郎です。

米国株にはギリアド・サイエンシズ(GILD)というバイオ医薬品株があります。この会社はHIVエイズやB型・C型肝炎ウイルスなどの感染症治療・予防薬の開発で成長しており、抗インフルエンザ薬のタミフルの特許なども保有しています。

2013年に市販されたC型肝炎治療内服薬のソバルディが大ヒットし、さらに14年、ソバルディをアップグレードした新薬ハーボニが大型医薬品として成長を牽引しました。こうした実績を背景に、投資家から将来有望な投資先として注目を浴びており、GILD最強と言われたり、GILDに投資していれば間違いないなんて言われてました。そして結果がコレです。
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昨年6月につけた123ドルをピークに株価は-37.4%安の77ドルと大きく売られました。加えて、当時のドル円レートが1ドル125円だったことを考えると、実質的な損益は-48.5%とほぼ半値になっています。

これは新薬ハーボニの薬価切り下げ問題や、ハーボニ以外に期待できる大型新薬を持っていないことから、株価はボコボコに売られているのです。ただし、ここにきて売られすぎからの買い戻しも出てくると思います。
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GILDの5年チャートです。昨年の6月から弱気の下降トレンドチャネルを形成しています。加えて77ドルラインにあるサポートラインを試す展開になっており、ここで反転するかもしれません。この水準を割り込むようなら次のターゲットは63ドル。さらにそれを割り込むようなら56ドルが目標株価になります。

ただし、RSIの下値が切り上がっている一方で株価の下値が切り下がっていることから、ダイバージェンスが発生していることが確認できます。ダイバージェンスは相場反転のシグナルを意味しますから、そろそろ反転してトレンドチャネルのレジスタンス(上値抵抗線)を試す展開になってもおかしくありません。

ちなみにGILDのようなグロース株は長期投資には不向きです。過去の経験則に従えば、GILDのような将来有望と期待されている株ほどリターンが低いことはないからです。これを「成長の罠」なんて言ったりします。成長することが期待され、誰もが称賛するような銘柄は過大な評価がつきやすいので、結果的に投資家は割高な価格を支払わされ、長期的にみれば報われないことが多いということです。

GILDのPER6.84倍、配当利回り2.45%と割安じゃないかと勘違いしている投資家もいますが、これは将来の減益が織り込まれているから低PERで推移しているわけだし、配当だって減配になる可能性があるので、見せかけの利回りだという可能性だってあるのです。

つまり、PERも配当利回りもアテにならないので、経験の浅い投資家だけが割安だと騒いでいるのです。

グッドラック。

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