バフェット太郎です。

株式市場は今月20日から21日にかけて開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)を控えて、経済指標やFRB高官の発言から利上げの有無を探ろうとしています。

FOMCの投票権を持ちハト派として知られる米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁が9日、「利上げを待ちすぎることはリスクを大きくするため、段階的な利上げが適切」とタカ派的な発言をしたことで、株式市場は一気に「利上げ」を意識するように急落しました。

ローゼングレン総裁は講演で、欧州や中国をはじめとした海外の景気減速が懸念材料となるとしつつも、米国経済は堅調に推移しており、FRBが政策を据え置く期間が長期化し過ぎれば米経済がバブルになる可能性もあるとし、「見通しに対するリスクはこれまで以上に二面的になっている」と述べました。彼の講演での発言をまとめると以下の通りになります。

一、米国経済がバブルになった場合、長期的なリスクも発生する
二、米国の完全雇用状態の維持は段階的な利上げが適切
三、年初から緩やかな賃金圧力が見られており、来年にも「完全雇用」の状態を超えると予想
四、米経済成長率は年末にかけて上向き、向こう2四半期にわたり2%を超えると予想

市場参加者たちはFRBに対して、誰もが納得するような経済指標が出るまで慎重になるべきだと主張していますが、FRBは現時点で得られる指標を材料に将来を予想し、政策を決定します。つまり、現時点で誰もが納得するような経済指標が出なくても、現時点で得られる指標を材料に将来を予想した場合、利上げが適切だと考えれば利上げを実施します。しかし、市場に負のサプライズを与えると株式市場は急落し、米経済に冷や水を浴びせかねません。

そこで、FRB高官が連日のようにタカ派的発言を繰り返すことで、「市場は利上げを織り込み始めなさい」というメッセージを発しているわけです。

グッドラック。