バフェット太郎です。

19日のNYダウ株式市場は金融政策を決定するFOMC(米公開市場委員会)を翌日に控えて、前日比-3.63ドル(-0.02%)安の1万8120.17ドルと小幅安で引けました。

この日発表されたNAHB(全米住宅建設業協会)住宅市場指数は市場予想の60に対して、結果65(前月59)と市場予想を大きく上回り、2015年10月以来の高水準となりました。住宅市場が好調だった主な要因は、夏の閑散期を経て住宅購入意欲が再び高まったことや、家計所得が拡大するなか全国的に建設業者の業況が改善しているためです。住宅市場が引き続き堅調に推移していることが確認できます。

さて、住宅指標は好調だったもののバフェット太郎は9月の利上げは見送られるとともに、相場はしばらく低迷すると予想しています。

20日から21日にかけて行われる今回のFOMCでは、「利上げは見送られる」というのが大方の予想になっていますが、投資家はこのFOMC後のイエレンFRB(米連邦純利制度理事会)議長の会見に注目しています。なぜなら、9月の利上げが見送られたとしても、イエレン議長の発言から年内に利上げがあるのかないのかを見極めようとしているからです。

CMEフェッドウォッチによれば、市場が予想する9月の利上げ確率は12.0%、12月の利上げ確率は54.9%と予想しています。

8月末、ワイオミング州ジャクソンホールで開催された世界各国の中央銀行関係者が集まる年次経済シンポジウムにおいて、イエレンFRB議長は「FRBが目標とする最大雇用と物価安定に米経済は近づいており、利上げへの論拠が強まってきた」と利上げに強い意欲を示していました。また、フィッシャーFRB副議長もCNBCのインタビューで9月の利上げの可能性を聞かれると、経済指標次第となるとしたものの「”イエス”と答えることと整合性が取れている」と語るなど、FRBのトップ高官が相次いでタカ派よりの発言をしたことから、9月の利上げ確率が急速に高まっていました。
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しかし、その後の複数の経済指標で市場予想を下回る数字が出たことに加えて、他のFRB高官からもハト派よりの発言が相次いだことを受けて9月利上げ確率が急速に落ち込みました。

バフェット太郎は、FRBは市場が動揺しないように今回の利上げを見送るとともに、前回の会合で「経済見通しにまつわるリスクが後退した」との発言から今回、「リスクが均衡している」と表現を変え、12月の利上げに向けて強い意欲を示すと考えています。

また、過去の経験則に従えば大統領選まで株式市場は横ばいで推移することが予想されます。
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(出所:【日経チャンネルマーケッツ】

横軸の「T+0」が選挙当日を表し、「T-36」が選挙日から36営業日前を表しています。過去の経験則に従えば選挙当日までは変動率が小幅に留まることが予想されるわけです。

選挙後は企業の四半期決算決算と利上げを織り込みにかかるので株価は低迷すると思います。加えて、大統領サイクルというアノマリーに従えば、大統領任期の一年目は四年間で最もパフォーマンスが悪いですから2017年も株価上昇は期待できません。

グッドラック。
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