バフェット太郎です。

FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利の据え置きを決定したことを受けて、NYダウ株式市場は前日比+163.74ドル(+0.90%)高の1万8293.70ドルと上昇して取引を終えました。

政策金利の据え置きは、賛成多数で決定されましたが、カンザスシティ地区連銀のジョージ総裁とクリーブランド地区連銀のメスター総裁、そしてボストン地区連銀のローゼングレン総裁の3人が利上げを主張し反対に回りました。

イエレンFRB議長は記者会見で、「(政策金利の据え置き決定は)米国経済を信頼していないわけではない。労働市場の状況には弾みがついており、こうした状況は今後も継続するだろうと予想している」と発言し、年内に一回の利上げを行う可能性を示唆しました。

FRBが公表した見通しによれば、12月までに1回以上の利上げを予想しているFRB高官は17人中14人でした。このうち4人が年内に1回以上の利上げを期待しているとのこと。一方で17人中3人は年内の利上げを見込んでいないとのこと。

2016年以降、FRBは中国経済の先行き不透明感や英国のEU(欧州連合)離脱決定といった国際情勢に懸念を募らせていましたが、そうした警戒感も随分と和らぎました。

FOMCで注目されていた経済見通しにまつわるリスクに対しての見方ですが、前回の会合では「リスクが後退した」と発言していました。そして今回、「概ねリスクが均衡してきた」と表現を変えました。こうしたリスク評価は、FRBが向こう数カ月で利上げを視野に入れていることを表すことが多いです。

と言うのも、FRBが昨年12月に利上げを決めた際に、「リスクが均衡している」と表現し、その前の会合では「リスクがほぼ均衡している」と発言していたのです。これは今回の「概ねリスクが均衡してきた」とほとんど同じ意味です。

従って、12月の会合では「概ねリスクが均衡してきた」から「リスクが均衡している」に表現が変わるとともに、利上げを決定するというわけです。

声明発表を受けて、CMEフェッドウォッチによれば市場が織り込む12月の利上げ確率は、声明発表前の58%から64%へ上昇しました。

政策金利の据え置き決定を受けて株式市場は大きく上昇しましたが、その後は大統領選挙を慎重に見守りたいという思惑から値動きは小さくなります。そして大統領選挙後は毎年恒例のクリスマスラリーに入るわけですが、利上げを意識して上値は重く、投資家は値上がり益を期待できないでしょう。

グッドラック。

※イエレン議長の記者会見の様子は日経チャンネルマーケッツで通訳付きで視聴することができます。1ヶ月は無料試聴できるのでよかったらどうぞ。

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