バフェット太郎です。

投資家によってリスクの許容度は違いますが、サラリーマンのように常日頃からリスクに怯えている臆病な人たちは、リスクを悪いものとして扱い、投資をしてもETFやインデックスファンド、債券などに過度に分散投資し、リスクを抑えたつもりになって悦に入っています。

しかし、賢明な投資家たちはみんな知ってるのです。確率の高い少数の優良株にポートフォリオを集中させることが、リスクを引き下げるだけでなく、市場をはるかに上回るリターンを生み出すということに。

【1957年~2003年までの(配当再投資含む)トータルリターン】
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(『株式投資の未来 』のデータより筆者作成)

S&P10種とはS&P100種のうち最も配当利回りの高い10銘柄を抽出したものになります。ダウ10種も同じでダウ30種のうち最も配当利回りの高い10銘柄を抽出したものです。

S&Pコア10種とは、S&P100種のうち過去15年間に一度も減配していない高配当株10銘柄を抽出したものです。ダウ・コア10種も同じです。

グラフを眺めると、10銘柄に集中したポートフォリオ(S&P10種、S&Pコア10種、ダウ・コア10種、ダウ10種)の成績が最もよく、次いで30銘柄に分散されたポートフォリオ(ダウ30種)で、最も分散されたポートフォリオ(S&P500種)が最低の成績だということがわかります。

つまり、このグラフは「高配当株に投資して配当を再投資しなさい」と言っているだけでなく「ポートフォリオを集中させなさい」とも言っているのです。

もちろん、ポートフォリオを集中させるのならどんな銘柄でも良いというわけではなくて、「優良株」という条件付きです。例えば、S&Pコア10種とは、S&P100種という超大型株グループの中から、安定した収益と高い配当が見込める銘柄たちのことですから、このグループを優良株と判断してもいいと思います。

また、そもそもダウ30種に選ばれているような銘柄は米国を代表する超大型株で、銘柄入れ替えを頻繁にしないためにも保守的に選好されているため、このグループは全て「優良株」と判断してもいいと思います。しかし、必ずしもダウ構成銘柄が優良株というわけではなくて、高い確率で優良株が入っているグループだということです。

つまり、ポートフォリオを優良株で集中させたい場合は、四季報や証券会社のスクリーニング機能を使って検索するのではなくて、ダウ30種やS&P100種の中から選んだほうが、高い確率で優良株を選ぶことができます。

リスクにおいてもS&Pコア10種やダウ・コア10種のような高配当株は、配当利回りがプロテクターになるので、減配銘柄や無配銘柄がたくさん入っているS&P500種よりリスクが低いのです。

だから少数の銘柄に投資しているからといってリスクが高いというわけではありません。もちろん、現金や債券などのアセットクラスの方がリスクが低いのは当たり前ですが、一方で長期的なリターンが低いことも覚悟しなければなりません。

そのため、賢明な長期投資家ほどリスクに寛容になり、短期的なボラティリティを無視してどっしりした投資ができるのです。一方でリスクに寛容になれない器の小さなサラリーマン投資家ほど、つまらないリスクを恐れて臆病になり、会社でも投資でもどこの世界でも誰にも勝てないのです。

グッドラック。