バフェット太郎です。

ペンシルベニア大学ウォートン・スクールのジェレミー・シーゲル教授は1990年代初め、過去に遡って米国の株式市場と債券市場のデータを集め始めました。過去に「未来」があると考えたからです。

1802年以降、200年間にも及ぶ膨大なデータを分析した結果、株式の実質リターン(インフレ調整後)は期間を長期にとればどの時期も一貫して年率6.5~7%のレンジを維持していることを発見しました。そしてこの研究結果が『株式投資の未来』の基礎となりました。

1802年以降の米国経済は、農業型社会から工業型社会へシフトし、さらにサービス業主体の社会へシフトしてきました。戦争は何度も起きました。通貨制度も金本位制から基軸通貨性へと移行し、情報の伝達速度は西海岸から東海岸まで数週間かかって伝えられたものがインターネットにより瞬時に伝送され、加えて世界中に報道されるようになるなど劇的な変化を遂げました。しかし、社会が劇的に変化しても株式の実質リターンは一貫して6.5~7%と安定していたのです。

つまり、投資家が株式に投資した場合、資産が10年で倍のペースで増え続けたことになります。これは米国のどの時期をとっても長期でみれば一貫して安定したリターンでした。例えば、1802年から1870年の米国がまだ新興国として経済発展が初期段階だった時期。また、1871年から1929年、米国経済が飛躍的に拡大を遂げた成長期。そして1926年以降、覇権が英国から米国へ移り、世界の大国として君臨する時代、どの時代をとっても株式のリターンは6.5~7%だったのです。

なぜ6.5~7%なのかその理由はわかっていません。しかし、長期で見れば株式のリターンが平均回帰するということです。

別の言い方をすれば、投資家は株式のリスク(変動幅)に寛容になりさえすれば、6.5~7%のリターンを享受することができるということです。一方でリスクに寛容になれない肝っ玉の小さい臆病で残念な投資家たちは、ポートフォリオを債券や現金などリスクの低いアセットクラスに集中させることで、わずかなリターンに甘んじるしかないのです。

映画『ウォール・ストリート』でゴードン・ゲッコーはこう言いました。「クラスでいじめられる奴は決まって臆病で泣き虫な奴だった。そしてそれは投資の世界でも同じだ」

グッドラック。