バフェット太郎です。

1996年、ウォーレン・バフェットは米国人の消費者に馴染みのあるブランドを保有する会社の株にのみ投資していました。

【1996年:バークシャー・ハザウェイのポートフォリオ】
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それまで主要銘柄だった自動車保険ガイコはバークシャーの子会社化となったためポートフォリオから外れました。また、キャピタルシティーズ/ABCはウォルト・ディズニーと合併しました。

ポートフォリオを眺めると、当時のバフェットは資産の40%弱をコカ・コーラ(KO)に集中投資していました。また、2005年にプロクター&ギャンブル(PG)に吸収合併されるジレットを含めれば、わずか二銘柄で約50%占めていたということになります。

バフェットが特に影響を受けた人物としてフィリップ・フィッシャーがいますが、彼は資産の75%を3~4銘柄に投資するべきとし、集中投資を推奨していました。バフェットはその助言に従い、資産の75%をわずか5銘柄に投資しているわけです。

また、どの銘柄も米国人のみならず、世界の消費者に馴染みのあるブランドを保有する銘柄ばかりです。ソフトドリンクのコカ・コーラ、髭剃りのジレット、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス、テーマパークや映画のウォルト・ディズニー、ハンバーガーのマクドナルドなど、日本人が知らないブランドはありません。

人々の生活に長く溶け込んだブランドというのは、お城の周りを囲む池のようなもので、敵の攻撃や侵入を防ぐことから、バフェットは「ワイド・モート(幅広い城池)」と呼び、競争優位性の高い銘柄として好んで投資していたのです。それは現代のポートフォリオを見ても分かる通り、クラフト・ハインツ(KHC)に資産の約20%を集中投資するなど、変わっていないことがわかります。

それでもバフェットはマクドナルド(MCD)への投資を後悔しました。なぜなら、早売りしすぎたからです。1996年、当時一株21ドルで買ったMCD株を25~27ドルで売却したのです。その後2000年にかけて45~50ドルと二倍に増えました。また、2016年まで保有していれば年率平均9%で資産を増やせたことになります。これは同期間のNYダウが年率平均5.4%だったのと比べても、十分良い成績だったことがわかります。

つまり、バフェットの失敗から学ぶべきことは、消費者の生活に長く溶け込んだブランドを持つ優良株には売り時はなく、長期で保有し、配当を再投資するべきだということです。

グッドラック。
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