バフェット太郎です。

米小売り最大手のウォルマート・ストアーズ(WMT)の株価が高値から8.4%下落しており、冴えません。
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WMTの週足チャートです。強気の上昇トレンドのサポートライン(下値支持線)をつけており、ここから反発できるのか、あるいは50日移動平均線の66.51ドルを目標に割り込んでしまうのかが注目されます。

さて、WMTの株価が下落している主な要因は、来期の利益見通しがほぼ横ばいになると下方修正したためです。これはネット通販最大手のアマゾン・ドット・コム(AMZN)に対抗するために、約110億ドルもの投資を計画していることに加えて、新規出店を減速させるためです。

WMTはこれまでにもオンライン事業に数十億ドル規模の投資を続けてきましたが、今回ほどWMTの本気を見たことはありません。

現在、WMTのネット通販売上高はAMZNに次ぐ第二位となっていますが、これはWMTの方がAMZNより商品価格が安いことを考えれば、納得のいく地位ではありません。そこで、ネット通販の新興企業で「打倒アマゾン」を掲げる野心の強いマーク・ロア氏率いるジェット・ドット・コムを33億ドルで買収し、ロア氏をEコマース事業の責任者に就任させることでAMZNをトップの座から本気で引きずり降ろそうとしているのです。

また、中国ネット通販二位のJDドット・コムへの出資比率を二倍近くに引き上げることも明らかにしており、国外のオンライン事業においてもテコ入れしていくようです。

ただし、オンライン事業は実店舗より利益率が悪いのは周知の事実で、AMZNも長年赤字だったのです。そのため、WMTの投資家たちはこの終わりの見えないオンライン戦争が長引くことを恐れており、想定以上に株価と業績は低迷してしまうことを心配しているのです。

しかし、バフェット太郎は業績や株価が短期的に低迷することはあれど、長期的にはそれほど心配する必要はないのかなと考えています。Eコマース市場の規模は拡大傾向にあり、各社こぞって投資額を増やしていますが、中・小規模業者など十分な投資を確保できない企業ほど、価格優位性やサービスの質が低いため最初に淘汰されます。しかし、総消費量が減少するわけではないので、勝者が総取りするような形になり、最終的にはAMZNとWMTのような一部の勝ち組だけが規模を一層大きくすると思います。

最終的には携帯電話事業者のように二~三社だけが生き残り、利益の出ない不毛な価格戦争に終止符をうち、利益の確保に動くと思います。

グッドラック。