バフェット太郎です。

バフェット太郎のように配当再投資戦略を実践している投資家が、その戦略を止めてしまうのは高配当株が暴落したときや、誰もが配当再投資戦略に悲観的になっているときではありません。将来有望銘柄を見つけた時です。

先日、ついにソニーから仮想現実(VR)ヘッドセット「プレイステーションVR(PSVR)」が発売されました。Amazonでは参考価格5万4000円に対して、8万0500円で販売されるなど、入手困難な状況が続いています。

ソニーといえば戦後最大のベンチャー企業と称賛され、数々の革新的な商品を生み出してきました。その中でもウォークマンは、ソニーの革新的でカルト的なモノづくりの象徴でしたが、その後ほとんど革新的な製品が発売されることはなく、「プレイステーション」という過去の遺産で食いつなぐような日々でした。

しかし、2016年、満を持して発売されたプレイステーションVRは入手困難の大ヒット商品となり、世界に再びSONYの四文字を輝かせることができるかどうかが注目されます。

現在、ハイエンドPCなどに接続して利用するタイプのVR市場は、フェイスブック傘下のオキュラスリフト、台湾メーカーのHTC、そしてソニーの三社が市場を牽引しています。その他にもスマホをヘッドセットに装着するタイプのVR市場は、サムスン電子やグーグルなど、複数のメーカーが参入しています。

各社それぞれに強みがあるため、どのメーカーがVR市場を制するのかは誰にもわかりませんが、ゲーム市場ではソニーのPSVRが、ウェアラブルタイプのVR市場はグーグルのデイドリームが有望視されています。
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チャートはソニーの5年チャートです。2012年の1000円を底値に3400円まで上昇しています。これは赤字部門を最適化した効果だけでなく、PSVRへの期待も大きいからに他なりません。

しかし、バフェット太郎のように米国の高配当優良株に投資し、配当再投資戦略を実践しているような投資家は、ソニーやグーグルなど将来有望視されている銘柄に投資してはいけません。

なぜなら、10年後のVR市場の勢力図がどうなっているかわかりませんし、もしかすると後発組のアップルが市場の勢力図を大きく塗り替えているかもしれないからです。一方でソフトドリンク市場や日用品市場の勢力図が大きく変わるということはあり得ません。これらの商品は、商品ごとに機能や品質、性能に大差がないため、販売力はブランド力で決まってしまいます。そのため、一度築いたブランドは強固な城壁として、他社の追随を許さないのです。

従って、配当再投資戦略を実践する投資家は、確実に安定した収益が見込めるコカ・コーラやプロクター&ギャンブルのような、誰もが知っている企業に投資し、配当を再投資し続けなければなりません。

しかし、それはほとんどの投資家にとって難しいようです。株式投資は勉強すればするほど、「誰も気づいていない」「誰もが過小評価している」「自分にしかわからない」、本質的な価値より割安な銘柄を見つけてしまったと勘違いするものです。そうなると居ても立っても居られなくなり、ついつい買ってしまうのです。

そうして少しずつ投資スタイルが崩れていき、気づけば配当再投資戦略なんてすっかり忘れているなんてことは珍しくありません。

ウォーレン・バフェットの言葉を借りれば「30センチのバーをまたぐ」ように投資をしなければならないのです。10年後どうなってるかわからないような2メートル40センチのバーを飛ぶことは、大変称賛に値するものだと思います。しかし、誰もが飛べるわけではないし、失敗する確率の方が大きいでしょう。それなら30センチのバーをまたぎ続けて、確実に報酬を得た方がずっとマシだと思うのです。

グッドラック。

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