バフェット太郎です。

米通信大手AT&T(T)がメディア大手タイム・ワーナー(TWX)を854億ドルで買収することで合意したと発表しました。規制当局が承認すれば、これは今年世界で最大規模の買収となり、Tはケーブルテレビ局「HBO」やニュース専門局「CNN」、映画スタジオ「ワーナーブラザーズ」など、様々なメディア事業を傘下に収めることになります。

ただ、この合併案件は規制当局の承認を得られないのではないかとの懸念も浮上しており、Tの株価は前日比-1.7%安、TWXは-3.1%安に沈みました。

TWXが規制当局に提出した文章によると、この買収が完了した段階で、TWXのジェフ・ビュークスCEOに対して3200万ドルが支払われ、退任する可能性があることがわかりました。

規制当局から承認が得られないかもしれないものの、通信とメディアの融合は相性が良いとされていて、投資家の期待も大きいです。

米国のミレニアル以降の世代は、スマホによる視聴時間を増やしており、TWXは収益機会を逃していました。一方でTはスマホを保有している顧客を大勢抱えているものの、顧客が満足するコンテンツがなかったために、競合他社とし烈な価格競争に陥ったり、フェイスブックやアップルのフェイスタイム、ワッツアップなどのモバイルアプリに収益機会を奪われていました。

そのため、今回の合併案件が承認されれば、Tが抱えているミレニアル以降の世代に、優良なコンテンツを提供することで課金収入が得られるだけでなく、新たな広告収入も期待でき、競合他社と差別化ができるというわけです。

Tは伝統的なテレビ事業の将来はモバイルにあると考えており、衛星放送サービス大手のディレクTVを買収し、通信大手でありながら世界最大の有料テレビ会社となりました。現在は動画ストリーミングサービス「ディレクTVナウ」を計画しており、未来の新たなテレビ配給会社への一歩をすでに踏み出しています。
1
Tの週足チャートです。規制当局の承認を巡って不透明感が高まったため株価は低迷しています。現在、弱気の下降トレンドチャネルを形成しており、ターゲットは33ドルです。

グッドラック。