バフェット太郎です。

行動経済学にレミング・ファクターという言葉があります。これは、理屈に関係なく、他のみんながやっていることに従いたくなる誘惑のことです。

レミングは和名で旅ネズミと言って、北極近辺のツンドラ地帯に生息するリスのような動物です。ウォルト・ディズニーによるドキュメンタリー映画『白い荒野』で、レミングが集団で崖の上から海に飛び込み、大量に溺れ死んでいくというシーンがあるのですが、それを見た人間たちが「集団自殺をする」として誤解していた動物です。

レミングについては現在も不明な点が多いですが、周期的に大増殖と激減を繰り返しており、大増殖すると集団移住をはじめる特徴があるということがわかっています。その集団で移住する際、先頭のレミングが障害物にぶつかると、後続のレミングが先頭のレミングを踏み潰して進んだり、通常なら避けて通るような動物も集団で襲うようになったり、移動のために集団で海や川にも平気で飛び込みます。

レミングは泳ぎが得意なので、集団移住の際に海や川に飛び込んだりするのは普通のことなのですが、疲れて溺れ死ぬレミングもいるので、それを見た人間が「集団自殺する」と誤解したわけです。

さて、行動経済学には、レミングの集団行動から「レミング・ファクター」という言葉があり、「他のみんながやっているから」という理由で、行動する人が少なくありません。

例えば民間の保険など、確率的に考えればほとんどの若者にとって不要であるにもかかわらず、加入している人はとても多いです。家族を持つとさらにグレードの高い保険に加入し、毎月5~8万円の保険に加入している人も珍しくなく、「保険に加入して一人前の大人」と本気で考えている人も少なくないのです。

また、老後の生活に備えて家やマンションを購入するために35年ローンを組んでしまう人も多いです。しかし、35年もの長期ローンを組んでしまえば、働く場所や住む場所が制限されて、不自由になるだけです。結果的に今の会社にしがみつくような働き方しかできなくなり、変化を恐れて現状維持を好むようになった人も少なくないんじゃないですかね?

もしあなたが、みんながやっているという理由だけで、わけのわからない保険に毎月5~8万円を支払っていたり、35年ローンを組んでしまったがために変化を恐れて現状維持を好むような働き方しかできなくなったのなら、それは海で溺れ死んでいったレミングと同じなのかもしれません。

グッドラック。

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