バフェット太郎です。

過去の経験則に従えば、ドナルド・トランプ氏が大統領になる確率は90%以上にもなるわけですが、そこで、トランプ氏が大統領に就任した場合の投資機会について考えたいと思います。

トランプ氏が大統領になれば将来の先行き不透明感から、投資家たちはリスクオフに動くため、株が売られ債券や金、ドルが買われます。

トランプ氏はかねてからメキシコ人、メキシコ政府、メキシコ系アメリカ人を誹謗・中傷し続け、メキシコからの移民は麻薬や犯罪を米国に持ち込んでいると指摘し、メキシコ人は「レイプ犯」だと決めつけてきました。そしてメキシコからの移民を防ぐために米国とメキシコの国境に万里の長城のような巨大な壁を築き、費用をメキシコ政府に支払わせるとまで公約しました。また、中国からの輸入品に45%もの関税をかけるとも主張しています。そのため、トランプ氏が大統領に就任してしまえばメキシコや中国などの新興国通貨が軒並み売られると思います。当然新興国株も売られます。
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短気的には株式市場から逃避した投機マネーが債券市場に流入してくるので債券利回りは低下(利回りは上昇)しますが、トランプ氏の経済政策は保護主義であるため、借り入れと支出が増え、国債が増加します。これは中・長期的に見れば債券利回りを押し上げる(価格は下落する)ことになるため、インフレにつながります。

加えて、トランプ氏がFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長を批判していますが、トランプ氏が大統領に就任すればFRBの独立性が揺らぎ、FRBが政治に振り回される可能性も出てきます。そうなれば債券市場の信頼感が低下するため、これも債券利回りを押し上げる(価格は下落する)材料になります。

従って、株もダメ、債券もダメ、新興国もダメとなれば残された場所は金(ゴールド)とドルになることから、金鉱株がいいと思います。代表的な産金株にはバリック・ゴールド(ABX)、代表的な金鉱株ETFにはマーケット・ベクトル・金鉱株・ETF(GDX)などがあります。

グッドラック。
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