バフェット太郎です。

1970年、700ドルだったNYダウは73年に1000ドルまで上昇しました。これをニフティ・フィフティ(素晴らしい50銘柄)相場といい、IBMやマクドナルド、デュポン、ゼネラル・エレクトリック、コダック、ウェスティングハウス、ゼロックス、エイボン・プロダクツ、ポラロイドなど当時もてはやされた優良株が軒並み買われました。

しかし、1973年1000ドルだったNYダウは翌年600ドルと-40%暴落し、ニフティ・フィフティのうち27銘柄が直近の高値から-84%も暴落したのです。何故、いま70年代の相場を語るかというと、今日の相場が限りなくあの時と似通ってきているからです。

1972年、FRBはこれまでの金融政策を「利下げ」から一転して「利上げ」に大きく舵を切りました。3.8%だった政策金利は73年になると6%へ、74年になると12%まで上昇しました。また、為替市場は、72年の1ドル300円から73年にかけて260円とドル安円高に振れましたが、政策金利の引き上げが一段と加速すると1ドル300円と元の水準まで戻りました。

翻って2015年、FRBはこれまでの金融政策を「利下げ」から一転して「利上げ」に大きく舵を切りました。0%だった政策金利は0.5%へ、2016年12月には追加の利上げが見込まれています。また、為替市場は2015年1ドル120円から2016年にかけて100円とドル安円高に振れました。しかし、2017年以降、トランプ次期大統領による財政支出拡大計画によりインフレが加速して、政策金利の引き上げが一段と加速するのではと予想され、1ドル110円まで買い戻されています。

1973年のニフティフィフティ相場に話を戻すと、当時のS&P500指数のPERは19倍程度だった一方で、ニフティフィフティのPERは40倍~60倍で取引されていました。銘柄によっては100倍を超える銘柄もありました。

翻って2015年にもてはやされた「FANG」銘柄のPERはそれぞれフェイスブック(FB)が45倍、アマゾン・ドット・コム(AMZN)174倍、ネットフリックス(NFLX)311倍、アルファベット(GOOGL)28倍と平均140倍です。

通常、利上げ局面では高PER株が売られやすいため、「ニフティフィフティ」や「FANG」などの高PER株は売られやすいです。一方で利上げ局面は景気循環でいう「好況」局面であることから「景気循環株」が買われやすいです。1975年もそうでしたが、高PER株を中心とした成長株が出遅れた一方で資本財株や素材株、一般消費財株などが買われました。

従って、過去の経験則に従って未来の話をするなら、これからFANG銘柄は「売り」で景気循環株が「買い」です。しかし74年に金融政策が再び「利上げ」から「利下げ」に転じると景気循環株が再び不振に陥って相場は短命に終わってしまいました。トランプ次期大統領が公約に掲げるような財政支出拡大計画も相場が一気に過熱しやすいので、今回も景気循環株は短命に終わると思います。

グッドラック。