バフェット太郎です。

お金持ちになりたければ三つの方法を組み合わせるしかありません。「収入を増やす」「支出を減らす」そして「運用する」の三つです。この三つのうちどれか一つでも欠けていてはお金持ちになることができないのです。別の言い方をすれば、お金持ちになることに焦ってしまったり、倹約的な生活で油断して浪費してはいけないということです。

ジェレミー・シーゲル流の配当再投資戦略を実践している投資家は、最初は規律正しく配当再投資したり、毎月一定額貯蓄し、まとまった資金が貯まったら株を買い増したりするのですが、次第に途中から規律が緩みだし、最終的には配当で株を買い増さなくなったりするのです。

経済には景気循環があるため、循環的に特定のセクターが勢いを持ちます。こういう一時的に勢いを持つセクターに投資することを「モメンタム投資」と言ったりします。

例えば、これまでのゼロ金利政策が一転して「利上げ」へと大きく舵が切られる局面では、利ざやが稼げる金融セクターが勢いを持ちます。また、労働市場が改善し、金利や物価が上昇すると、景気循環株、すわなち資本財株や素材株、一般消費財株などが大きく買われます。しかし、景気が過熱してFRBが政策金利を再び「利下げ」したりするような、景気の後退局面ではエネルギー株などが買われやすいです。

このように特定の景気局面に買われやすいセクターがあるわけですが、ジェレミー・シーゲル流の配当再投資戦略を実践している投資家はヘルスケア株や生活必需品株など、不況局面に強い株を多く保有しているため、好況局面では市場平均や景気循環株に対してパフォーマンスが劣ります。そのため、資本財株など好況局面で株価が暴騰してくれるような銘柄に乗り換えたり、「モメンタム株」投資家を目指すようになる人は少なくありません。

本多静六は『私の財産告白』で、「早くお金持ちになろうとか、急に財産を増やそうと焦るのは、たとえ一時の小成功を収めることはあっても、必ず最後はつまずきを招くものであるから、何人もよくよく注意をしなければならない」と説いています。

もちろん、モメンタム株投資で大成功する投資家もいますが、それはごく稀な事例です。長期的にみればほとんどの投資家にとって、地味で退屈なディフェンィブ銘柄に投資して、配当を再投資していた方がずっとマシなパフォーマンスが上げられると思いますよ。

グッドラック。

(参考文献:私の財産告白 (実業之日本社文庫)