バフェット太郎です。

かつてアインシュタインは「複利を理解する人はお金を手に入れ、理解しない人はお金を手放す」と語ったそうです。バフェット太郎の配当再投資戦略は、複利の力を利用した投資法であり、お金持ちはみんなこの力を利用しています。そこで、複利の力をグラフに表すと以下の通りになります。
1
これは2017年を100万円として、以降30年間、毎年6%の利回りで10万円積立投資した場合と、毎年10万円積立貯金した場合のシミュレーションです。運用した場合、最初の数年は寝ていますが時間が経つにつれて大きく上昇カーブを描いて、最終的には1412万円にまで資産が膨らみました。一方でただ貯金しただけだと400万円にしかならず、その差は三倍以上にもなります。

時間が経てば経つほど複利の力は大きくなりますが、目に見えてその効果を実感するには相当な時間がかかるため、ほとんどの人は複利の力を知りながらも利用しようとしたりはしません。そもそも株式市場は少なくとも10年に一度は20%~30%急落するものですから、その気持ちもわかります。
SPONSORED LINK
例えば、運用を始めて7年が経過した2024年、毎年10万円積立貯金をしていた人の資産は170万円になりますが、毎年6%の利回りで運用しながらも、その年の暴落で資産が30%値下がりすると、資産は167万円になってしまいます。つまり、7年間運用したとしても、貯蓄をしていた方が良かったという結果になるのなら、誰もが安心で安全な資産、「現金」で持っておきたいと考えることでしょう。

従って、最近投資をはじめたばかりの人は、7年間、運用利回り6%で順調に資産を増やすことができたとしても、一度の暴落で振り出しに戻ることも覚悟しなければなりません。

しかし、株式市場は上がれば下がり、下がれば上がるものです。そして長期的に見れば史上最高値を更新していくので、ジッと我慢して忍耐強く株を持ち続けなければならないのです。

「複利の力」を知っていれば、支出にも気を遣わなければならないことがよくわかります。例えば、ウォーレン・バフェットは昔、散髪代の10ドルを30万ドルかかるかのように見ていたそうです。実際、バフェットが1965年に紡績企業バークシャー・ハザウェイを買収してからの50年間、同社株の複利での平均年率リターンは21%だったので、散髪代の10ドルをケチって投資に回したら、50年後に13万7800ドルになったのです。

もちろん誰もが21%もの利回りで運用できるわけではないので、株式で運用した場合の平均的なインフレ調整済みリターンは6%程度になると思います。10ドルを50年間6%で運用した場合、18.4倍の184ドルになるので、あなたが散髪代に3000円支払っているのなら、それは5万5400円支払っているのと同じことです。

しかし、これから支払うものすべてに18.4倍を掛けて、「本当にこれは18.4倍の値段を支払う価値があるのか」ということを考えていたら何も買えなくなってしまいそうですね。

グッドラック。
SPONSORED LINK