バフェット太郎です。

13日のNYダウ株式市場は前日比+114.78ドル(+0.58%)高の1万9911.21ドルと史上最高値を更新し、いよいよ2万ドルの大台まで100ドル足らずとなりました。

米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利して以降、景気刺激策や法人税の減税、金融規制の緩和への期待感からトランプラリーが続いており、NYダウは11月8日の大統領選挙以来、およそ8.6%の上昇となっています。

さて、今年最後となるFOMC(米連邦公開市場委員会)が二日間の日程で始まりました。今回の会合で2015年12月以来一年ぶり、金融危機以来二度目の利上げ決定を市場は織り込んでいるため、投資家たちの関心はすでに会合後のFOMC声明で、トランプ氏勝利が米国の経済成長やインフレにどういった影響を与えたのか、そして来年はどの程度まで積極的な政策をとるのか、ということに移っています。

FRB(米連邦準備制度理事会)はこれまで、「利上げ」を緩やかなペースで進めると言うシナリオで思い描いていました。しかし、トランプ次期大統領誕生の期待感から、株、債券利回り、商品価格が急騰してしまったために、想定されていたシナリオが今まさに崩れようとしています。
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歴史を振り返ると、1982以降五回の利上げ局面において、概ね1年半から2年半かけて利上げが続きます。これは景気に一度火がつくと、ゆっくりと温めることはできず、一気に過熱してしまうものだからです。だから、そもそもFRBが想定していた緩やかなペースで利上げを進めることのハードルは高かったわけです。

そして利上げがズンズン進むと、世界経済のどこかで歪みが生まれます。1990年は中東でイラク戦争が勃発し、NYダウは直近の高値から-22%暴落しました。また、90年代は中南米やアジアなどの新興国諸国で債務危機や通貨危機が起き、2000年はITバブルが崩壊し、2008年には金融危機により株価は大暴落しました。

これが利上げの歴史であり、未来です。インドには古くから「過去は新しい、未来は懐かしい」という諺があるそうです。過去が未来を投影するものであれば、利上げ後の世界に投資家はポートフォリオの見直しを迫られると思います。つまり、利上げがズンズン進んだ後はディフェンシブ銘柄を中心にしておいた方が良いということです。

グッドラック。
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