バフェット太郎です。

市場の予想通り、FRB(連邦準備制度理事会)はFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を+0.25%pt引き上げました。これを受けて株式市場は下落、ドルと米国債利回りは急騰しました。

今回の会合で2015年12月以来一年ぶりの利上げが実施されることを市場はすでに織り込んでいたので、利上げ自体が株価の下落要因になったわけではありません。株価が下落した主な要因は、市場が予想していたよりも利上げペースが加速しそうだということがわかったからです。

会合後、FOMCメンバーによる2017年末の政策金利の予想中央値は1.4%だったことが明らかになりました。これは年3回の利上げを示唆しており、市場予想の年2回を上回るペースです。また、18年末は2.1%、19年末は2.9%に達することが予想されています。

【ドル円相場:週足】
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ドル円の週足チャートです。このまま120円を目指して上昇を続けると思います。
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【NYダウ:週足】
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NYダウ株式市場は利益確定の売りが膨らみ反落しましたが、これは短期的な下落で終わると思います。株、為替、債券市場でそれぞれ過熱感が見られるものの、まだ「売り」シグナルは発生していません。

ちなみに、利上げが加速するということはFRBが米国景気が拡大していることを証明していることに他ならないので、金利の上昇局面では、短期的な利食いこそあれど株価はどんどん上昇します。また、FRBが予想する利上げペースは、トランプ新政権による財政支出拡大による景気刺激策や法人税減税、金融規制の緩和などの材料が織り込まれていません。これはFRBが政治的だとの非難を受けたくないからです。つまり、今後利上げペースが一段と加速し、年4回の利上げを想定しておく必要もあるということです。

利上げの歴史については『利上げの過去と未来』を参考にしてください。

グッドラック。
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