バフェット太郎です。

ロイターによれば、米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げが来年、3回以上必要になる公算が大きいとのこと。

ラッカー総裁は「(FRBの金融政策が)後手に回ると、調整が本当に難しくなる」と語り、トランプ次期政権下で財政刺激策が実施され、需要が大きく伸びればFRBの利上げペースは一段と加速する可能性があると警戒感を示しています。

FRBのイエレン議長もFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、トランプ次期政権による財政刺激策がFRBの金融政策に影響を及ぼす可能性があると認め、利上げ見通しの不確実性を強調しました。

かねてからFRBはインフレ率を2%に引き上げることを目標にしており、イエレン議長が「経済危機による損失の修復を図るには、高圧経済が唯一の方策になり得る」と発言していたことから、投資家たちはインフレ率が目標の2%を超えるか、あるいは接近するまで、利上げペースは緩やかなものになるだろうと予想していました。

しかし、この記者会見では一転して「私は高圧経済を提唱しているわけではないし、高圧経済を発生させることに賛成だとは一度も言わなかった」と強く主張しました。つまり、インフレが加速すれば利上げのペースも加速させるということを意味しています。

【米政策金利1952-2014】
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歴史を振り返ると、1982以降五回の利上げ局面において、概ね1年半から2年半かけて利上げが続きます。これは景気に一度火がつくと、ゆっくりと温めることはできず一気に過熱してしまうからです。だから、そもそも景気がやや過熱状態である「高圧経済」を維持しつつ、緩やなペースで利上げを進めることは困難だったというわけです。

【米インフレ率】
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2016年のインフレ率は1.19%程度なので目標の2%には遠く及ばないものの、一年で1%pt上昇することは普通のことなので、FRBが目標の2%に達成すると予測すれば、速やかに利上げが実施されると思います。

従って、過去の経験則の通り利上げペースは今後加速していくため、年内3回以上の利上げは想定しておくべきです。つまりそれは行き過ぎた株高と暴落の未来が待っているわけです。

グッドラック。
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