バフェット太郎です。

先月、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ(BRK.B)が米航空4社の株式を新たに取得していたことが明らかになりました。銘柄はアメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、ユナイテッド・コンチネンタル(UAL)、そしてサウスウエスト航空(LUV)の4銘柄です。

しかし、投資額がアメリカン航空(AAL)7億9702万ドル、デルタ航空(DAL)2億4930万ドル、ユナイテッド・コンチネンタル(UAL)2億3785万ドルと規模が小さいことから、投資を決断したのはバフェット本人ではなく、後継者候補のトッド・コームズ氏かテッド・ウェシュラー氏と予想されています。

ただ、バフェット太郎はこの投資案件を「バフェットのような投資スタイル」と思いました。

1989年、バフェットはUSエアウェイズ(11年にアメリカン航空と統合)に3億5800万ドル投資したものの、株価は急落し損切りを余儀なくされました。このことをきっかけにバフェットは航空業界と距離を置き、後にこう語りました。「一時的に発狂していたからと言えば、それが一番近いだろう」 と。

そうした中、バフェット太郎がどうして「バフェットのような投資スタイル」だと思ったかと言うと、それは航空業界は業界再編に目途がつき、これから利益を上げられる体制が整ったからに他なりません。

1957年から2003年にかけて、資本財セクターのトータルリターンは10セクター中7番目のパフォーマンスと成績が振るいませんでした。しかし、資本財セクターの中の鉄道株のパフォーマンスはS&P500指数を圧倒していたことはあまり知られていません。なぜ、鉄道株だけがS&P500指数を大幅にアウトパフォームしたかと言うと、鉄道業界は破綻が相次ぐなど問題が続いたおかげで、投資家の期待が極端に低下していたこと。そして80年以降、業界規制が大幅に緩和されたのをきっかけに業界再編の波が起こり、効率性が一気に改善したことが要因として挙げられます。

バフェットが2009年に買収したバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF)は、生き残った大手4社の中でも運用成績が高く、80年から2003年にかけて年率17%の驚異的なリターンを記録しました。これは同期間のS&P500指数を4%pt以上上回る水準です。

つまり、鉄道株のように長期的に低迷した業界は、投資家の期待が低くなりやすいため、業界再編に目途が立ち、利益を上げられるような体制が整えば、将来のリターンの見通しはかなり明るくなると言うわけです。

そしてこれは航空株でも同じことが言えます。

80年代、将来有望と見られていた航空株はことごとく淘汰されていきました。特に2000年以降、顧客はネットで航空チケットを探すわけですが、彼らは「どこの航空会社のチケットが一番安いか」ということしか気にしません。航空会社ならどこでも良くて価格だけの勝負なら、航空会社はチケット代を値下げせざるを得ないので収益率はどんどん悪化していきました。そうしてリーマンショック後、航空株は軒並み暴落し、2011年、当時世界4位だったアメリカン航空は破綻しました。

アメリカン航空はその後国内線に強い業界9位のUSエアウェイズと合併し、国際線の充実、大幅な人員削減、燃費効率の良い運航機材への入れ替えなどで収益を回復させ、13年に早期再上場を果たしました。

このように、航空株はかつての鉄道株のように、長期的に低迷した業界で、投資家に人気がない一方、業界再編の目途が立ち、収益を確保できる体制が整ったので、バリュー株投資としての妙味があります。

特に魅力的な銘柄は米国内線最大手のサウスウエスト航空(LUV)です。サウスウエスト航空は格安航空(LCC)のパイオニアで単一機材(ボーイング737)による効率運用や顧客への限定サービスを貫き高収益を誇っています。08年の金融危機で航空株が軒並み赤字を出す中、サウスウエスト航空だけは黒字を維持しました。

グッドラック。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします

SPONSORED LINK