バフェット太郎です。

ジム・ロジャーズ氏の予言から10カ月が経ちました。みなさんはもうすっかり忘れているかもしれませんが、ロジャーズ氏は昨年の3月に、「米国は100%の確率で1年以内に景気後退が訪れる」と予言していたのです。つまりあと二カ月というわけです。

その根拠とするところは、米国経済は周期的にリセッション(景気後退)が訪れていることに加えて、不動産バブルに沸く中国や、移民・難民問題に揺れて解体が囁かれているEU(欧州連合)、金利差に苦しむ新興諸国など、世界同時不況の引き金を引きかねない国々がめちゃくちゃあるからです。
1
(出典:yardeni.com

SPONSORED LINK
チャートはS&P500と不況の時期を表しています。1980年、米国経済は失業率が10%を超える中で物価と金利が上昇するスタグフレーションに苦しみました。また、1990年は湾岸戦争勃発により株価が20%下落する弱気相場となりました。2001年にはITバブルが崩壊し、2008年には金融危機が起こりました。

ロジャーズ氏によれば、リセッションは6年~10年置きに起きているので、次のリセッションもそろそろと考えているわけです。また、2007年はサブプライムローン問題、1997年はアジア通貨危機、1987年はブラックマンデーと、7のつく年は株式市場にとって悪いニュースばかりです。

ただしロジャーズ氏は、ダウが1万5000ドルの大台を超えた日からずっと「史上最高値を更新している米国株は売りだ」と主張してきたので、彼の言う通り1万5000ドルで売っていたら33%(配当含まず)もの利益を得ることはなかったのです。さらに現行の2万ドルから20%下落しても1万6000ドルですから、やはり1万5000ドルで売らない方が良かったということです。

将来のことは誰にもわかりませんが、過去に答えを求めれば、タイミングを計って投資をするやり方は長期的に見ればあまりリターンを生まないことがわかっています。それは今回のロジャーズ氏のように、得られるはずの利益を得られなかったり、値下がりしたところでうまく買い戻しができなかったりするためです。

そのため、ほとんどの投資家にとって最も良い投資戦略と言うのは、ダウやS&P500指数に連動するETFやインデックスファンドに投資して配当を再投資し続ける戦略です。つまり、著名投資家や専門家の「暴落論」を真に受けて株を買ったり売ったりしてはいけないということです。

グッドラック。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
SPONSORED LINK


(参考文献「ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理 」「敗者のゲーム〈原著第6版〉 」「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか 」)