バフェット太郎です。

米商務省が発表した12月の小売売上高は前月比予想0.7%増に対して、結果0.6%増と予想を下回りました。結果は予想を下回ったものの、自動車とガソリンスタンドの販売増が指数を牽引し、米国経済の勢いがなお加速していることを改めて示しました。

また、全米小売協会が発表した米年末商戦の小売売上高は予想3.6%増(6558億ドル)に対して、結果4.0%増(6583億ドル)と予想を上回りました。ネット通販が12.6%増と強い好調だった一方で百貨店や電化機器・電化製品の販売店では芳しくありませんでした。

消費者の購買行動は実店舗からネット通販へ流れており、これは一時的なブームなどではなく今後も持続的に拡大する長期トレンドです。そのため小売店各社はネット通販事業にどれだけ投資できるか、あるいはアマゾン(AMZN)にどれだけ対抗できるかというところが課題になってきいます。

そのため小売店各社は実店舗の閉鎖を相次いで発表しており、ネット通販事業に力を入れることを表明していますが、それがうまくいくかどうかは誰にもわかりません。一方でライバル店が相次いで撤退していく中、生き残って運営を続けた企業の客数は増加し、売上高の伸びに寄与すると思います。

さて、米国の消費は労働市場の改善と資産価格の上昇を受けて拡大傾向にありますが、それは一体いつまで続くのでしょうか。過去の答えを求めれば、2017年末頃から2018年始めにかけてであることがわかります。
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(出所:multpl.com

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チャーとは米小売売上高の長期チャートです。過去を振り返ると米小売売上高は約6年周期があり、93年から94年にかけて、99年から00年にかけて、05年から06年にかけて、11年から12年にかけてそれぞれピークをつけていることがわかります。このサイクルに従えば、次は17年から18年にかけて米小売売上高はピークをつけにいくことが予想されます。つまり、米国経済は一層加速するということです。

米国経済が急拡大する中では、FRB(米連邦準備制度理事会)も利上げのピッチを加速せざるを得なくなります。その予想外のピッチの速さに株式市場は年央以降、弱気相場を迎えると思います。

グッドラック。

(参考:「日経チャンネルマーケッツ:1月13日夜エクスプレス」)

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