バフェット太郎です。

バフェット太郎の昨年のトータル・リターン(配当再投資込みの利回り)は11.5%とS&P500ETFのトータルリターン11.9%を0.4%ptアンダーパフォームしました。しかし、だからと言ってバフェット太郎は銘柄を入れ替えるつもりはないし、投資戦略を変えるつもりはありません。なぜなら20年以上の長期運用を前提とした場合、バフェット太郎が保有するような銘柄に投資して配当を再投資した方がずっとリターンが大きくなることを知っているからです。

ちなみに、「バフェット太郎が保有するような銘柄」とは「配当貴族」のことを指します。配当貴族銘柄とは、25年以上連続で増配を繰り返す企業のことで、エクソン・モービル(XOM)やマクドナルド(MCD)がそれです。それぞれの連続増配実績は34年、40年です。

また、50年以上連続で増配を繰り返す銘柄のことを「配当王」と言って、コカ・コーラ(KO)やジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)がそれぞれ54年連続で増配しているので、配当王銘柄になります。

これらの配当貴族銘柄に投資をすると、投資家は必ず配当を得ることができます。投資家はその配当で同じ銘柄の株を買い増してやることで資産を爆発的に増やすことができるのです。
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チャートはS&P500指数と配当貴族にそれぞれ投資して、配当再投資した場合のトータルリターンの推移を表しています。

過去25年間を振り返ると、1990年から2000年にかけての10年間、トータルリターンにほとんど差が見られませんでしたが、ITバブルに沸いた2000年、S&P500指数が配当貴族を上回るパフォーマンスを叩きだしました。しかし、ITバブルが崩壊するとトータルリターンはクロスするように逆転し、以降、配当貴族との差がどんどんと開いていきました。つまり、強気相場ではS&P500指数が強く、弱気相場では配当貴族が強くなりやすいことがわかります。また、配当貴族は弱気相場で配当を再投資できたことで、次の上昇相場に備えることができました。結果、05年以降の強き相場でS&P500指数とのパフォーマンスの差が大きく開きました。

また、08年の金融危機時によう株価暴落局面でも同じように、配当貴族は配当再投資したことで、2010年から始まる強気相場で力強い上昇を見せました。つまり、配当貴族に投資して配当を再投資した場合の成果は弱気相場の後に訪れるというわけです。従って、バフェット太郎は銘柄を入れ替えるつもりはないし、投資戦略も変えるつもりはありません。

読者の中にはバフェット太郎のような投資戦略を実践している人は少なくないと思いますが、彼らにとって一番つらい時期は、これから始まろうとする強気相場です。なぜなら上記で示した通り、強気相場で配当貴族はS&P500指数にアンダーパフォームしやすいからです。こうした局面でほとんどの投資家たちは配当貴族に失望し、値上がり益の見込める資本財株や金融株に投資を始めるのです。

従って、配当再投資戦略を実践している投資家たちは短期的なパフォーマンスの勝ち負けなんか無視して、弱気相場でしっかり買い増せるように、気持ちを強く持ってください。

グッドラック。

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