バフェット太郎です。

ウォールストリート・ジャーナルによれば、米ハーバード大学は357億ドル(約4兆円)規模の大学基金を運用しているHMC(基金運用会社ハーバード・マネジメント)の人員を半分に削減し、運用方法を根本から変えようとしているそうです。

HMCの新責任者に就任したナルベカル氏は、これまで株式や債券を運用していたお抱えのトレーダーたちや従業員を解雇し、基金内部のヘッジファンドを閉鎖する予定で、今後はパッシブ運用中心の運用手法になると予想されています。

ちなみにパッシブ運用中心の運用手法とは、S&P500ETFのような市場平均に連動するETFに投資し、配当を再投資し、長期で保有するスタイルのことです。今回のように大学基金や年金基金が運用手法をパッシブ運用に大きく変更するのは珍しいものの、ハーバード大学が先行者というわけではありません。

例えば、ネバダ州の職員退職年金基金を運用しているスティーブ・エドマンドソンCIO(最高投資責任者)は、2012年にCIOに就任すると外部の運用マネジャー10人を解雇し、一人で運用をし始めました。運用手法はパッシブ運用中心で、2015年までには保有する株式のすべてをインデックスファンドに組入れられている銘柄にしました。

結果、1年、3年、5年、10年間の運用実績は、米最大の公的年金基金であるカルパース(カリフォルニア州退職年金基金)や、数百人の従業員やトレーダーを抱えている年金基金の運用実績を上回りました。

また、エドマンドソン氏は政治・経済のニュースにほとんど関心を示しませんでした。2016年のブレグジットや米大統領選挙、FRBによる利上げなどがポートフォリオの変更に影響を及ぼすことはなかったし、保有株を売買する理由にもならなかったそうです。

このように、エドマンドソン氏は投資戦略をパッシブ運用中心のシンプルな運用手法にしたことで、投資判断を下すトレーダーや従業員を削減、また、買い持ち戦略に徹することで運用コストを他の公的年金基金の平均7分の1に抑えたことでリターンを押し上げました。

こうした運用手法は個人投資家も参考になると思います。実際バフェット太郎がやってる運用手法もエドマンドソン氏とほぼ同じで、パッシブ運用中心の投資戦略を採用しています。

2017年はトランプ新政権による財政支出によるインフラ投資の拡大、法人税の減税、金融規制の緩和などポジティブ材料が控えている一方で、EU解体やテロのリスク、中国不動産バブル崩壊への懸念など不確実性も高まっています。そうした中で、政治・経済のニュースを材料に頻繁に売買を繰り返すのか、あるいはパッシブ運用を中心とした買い持ち戦略に徹するのか、どちらが良いかは誰にでもわかると思います。

グッドラック。

(関連本:ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業

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