バフェット太郎です。

バイオ医薬品大手のギリアド・サイエンシズ(GILD)が第4四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想2.61ドルに対して、結果2.70ドルと予想を上回りました。

売上高は予想71億5000万ドルに対して、結果73億ドルとこちらも予想を予想を上回りました。

EPS、売上高ともに予想を上回ったものの、C型肝炎治療薬の2017年通期の売上高見通しは、アナリスト予想120億ドルに対して、新ガイダンス75億~90億ドルと予想を大きく下回りました。これはC型肝炎の患者数が減少することに加えて、価格競争が激しくなるためです。

2017年通期の業績悪化を懸念して、株価は前日比ー8.61%安と急落しました。
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ギリアド・サイエンシズ(GILD)の週足チャートです。

ギリアド・サイエンシズ(GILD)はHIVエイズやB型・C型肝炎ウイルスなどの感染治療・予防薬の開発で成長し、抗インフルエンザ薬のタミフルの特許も保有しています。2013年に上市されたC型肝炎治療内服薬のソバルディが大ヒット、さらに14年にソバルディをアップグレードしたハーボニが大型医薬品として成長を牽引してきました。

しかし、薬価引き下げ問題や患者数の減少、激しい価格競争などからドル箱のハーボニがピークアウトすると、株価は2015年の高値120ドルからー44%安の66.83ドルと暴落しました。

トランプ相場以降に米国株を始めた投資家たちは知らないかもしれませんが、ギリアド・サイエンシズ(GILD)は米国株投資家にとって非常に人気の高い銘柄だったんです。ハーボニを売り続ければ莫大なキャッシュフローが見込めるので、ギリアド・サイエンシズ(GILD)に投資してあとは寝てるだけでお金持ちになれると信じられていたのです。(2016年以前から米国株ブログを書いてる人の保有銘柄を見てもみんなGILDに投資してるでしょ?)

しかし、大方の予想に反して株価は下落し始めました。これは大統領選挙期間中に大統領候補のヒラリー・クリントン氏が薬価引き下げについて言及したことがきっかけです。それにも関わらず、自称バリュー株投資家たちはギリアド・サイエンシズ(GILD)のPERが8倍を割り込んだために「割安だ!」とか言って買い向かったわけです。

結果は見ての通り、株価の下落は続き、PERは6倍台まで低下しました。ちなみにギリアド・サイエンシズ(GILD)のような特定の製品(ハーボニ)の恩恵を受けて成長してきた企業というのは、それがコケると一気に業績が悪化し、株価は暴落、PERはバリュエーションを判断する指標として機能しなくなるんです。

従って、ギリアド・サイエンシズ(GILD)のようなグロース株に投資する場合、風向きが変わったら即時撤退しなければなりません。それを「寝てるだけで~」とか「相場に振り回されない~」とか言ってると本当に凍死家になりますよ。

グッドラック。

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