バフェット太郎です。

NYダウは史上最高値を連日更新していますが、ほとんどの投資家はこのトレンドが続くとは考えていません。米個人投資協会の調査によれば、今後6か月後の見通しに対して「強気」と答えた投資家は全体の38.5%しかいなかったのです。つまり、ほとんどの投資家は今の相場を懐疑的に見ているということです。

歴史を振り返ればこのような状況が90年代にも見られました。

1991年当時、ダウは82年の800ドルから3000ドルへと一気に暴騰し、当時の史上最高値を更新しました。しかし、このトレンドが長く続くと考えた投資家はほとんどおらず、雑誌フォーブスは「株価を正当化するためのバカげた言い訳」と題する特集を組み、株価が「投機的な狂乱相場の真っただ中にある」と指摘しました。つまり多くの投資家たちは先行き見通しに対して懐疑的だったのです。

しかし、その後もダウは上昇を続け、95年に5000ドル、96年に6000ドル、97年に7000ドル、98年に9000ドル、99年に1万1000ドルと上昇相場が止まらず、82年から2000年まで18年間、(87年のブラックマンデーにより瞬間的な調整局面はあったものの)一貫して強気相場が維持されたのです。

ちなみに95年にはメリルリンチやモルガン・スタンレーなど投資銀行のアナリストたちが強気相場の根拠に強い懸念を示したことに加えて、ソロモン・ブラザーズのストラテジストが「恐怖と欲望」と題する論文で相場に警鐘を鳴らしました。

96年にはS&P500指数のPERが第二次世界大戦後の平均PERをはるかに上回る20倍という水準に達し、ウォールストリート・ジャーナル紙が「株式投資は国民の趣味となり、国中の熱狂の的となった。マルクスに取って変わる大衆の宗教になった(つまり間違っている)のだ」と、皮肉を込めて論じました。

また、同年末にはシラーPERで知られるロバート・シラー教授が株価が過大評価されていることを証明する論文をFRBに提出し、FRBのグリーンスパン議長が「根拠なき熱狂」と発言したのはあまりに有名です。

97年には、アジア通貨危機によりダウが急落したものの、投資家の投資意欲がなくなることはなかったし、98年にロシア政府がデフォルトを宣言して瞬間的にダウが2000ドルあまり下落しても相場はすぐ回復しました。

しかし、99年にダウが1万1000ドルをつけた時、「NYダウは過小評価されており、本来の株価は3倍の3万6000ドルだ」と主張する二人が現れました。ジェームズ・グラスマンとケビン・ハセットの二人は共同著書「Dow 36,000」でそう主張すると、ダウはようやく弱気相場に入ったのです。

このように歴史を振り返ると、懐疑的な見方をしている人が多い場合、強気相場が続くことが多いです。ただし、87年のブラック・マンデーや90年の湾岸戦争、97年のアジア通貨危機、98年のロシアデフォルトなど、瞬間的な弱気相場があったことも忘れていはいけません。

つまり、過去に投資戦略のヒントを求めれば、株価が調整局面を迎えた際、「この弱気トレンドが何年もわたって続くから、もっと安くなってから買おう」と考えて、割安な株を買いそびれるよりも、コツコツと機械的に株を買い増した方が割安な株を買いそびれることなく、リターンも大きくなると思いますよ。

グッドラック。

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