バフェット太郎です。

予想を上回る2月の米雇用統計を受けて、強気相場がまだしばらく続きそうです。ただし、配当再投資戦略を実践するバフェット太郎のような長期投資家にとって、長期にわたる強気相場はあまり歓迎できるものではありません。なぜなら、富とは弱気相場の中で作られるからです。

ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす』において、史上最悪の弱気相場である、1929年の「世界大恐慌がなかった場合」を、実際のS&P500指数のリターンと比較して検証されています。

「世界大恐慌がなかった場合」とは、1929年から1954年にかけて株価は暴落することなく横ばいで推移し、配当が順調に増配したとする、現実よりはるかに良いシナリオのことです。

実際の世界大恐慌では、株価が半値以下に暴落し、配当は減配、失業率は20%を超えるなどデフォルトの連鎖が止まりませんでした。加えて銀行に預けていたお金も消失してしまうという残酷なものだったのです。ちなみに下のチャートがその1929年から1954年末にかけてのS&P500指数です。
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S&P500指数が1929年の高値31.71に再び達するのは、25年後の1954年のことでした。こんな弱気相場は誰も経験したくないと思いますけど、この弱気相場があるのとないのとではパフォーマンスに大きな開きが出てしまうのです。結論から言えば、この弱気相場があった方が、なかった方よりもはるかにリターンが大きくなります。

世界大恐慌がなかった(つまり、株価は急落することなく横ばいが続いた)場合、1929年の最高値時点でS&P500指数に1000ドル投資したと仮定すると、1954年には2720ドルになっている計算になります。これは年率平均リターンが+4.08%だったことを意味します。

一方で、世界大恐慌があった現実のシナリオはというと、1929年の最高値に1000ドル投資したと仮定して、配当を再投資した結果、25年後の1954年には4440ドルになる計算です。これは年率平均リターンが+6.15%だったことになります。

つまり、世界大恐慌が起きた方が、起きなかった場合に比べてトータルリターンが60%以上も上回っていたのです。なぜこのようなことが起こるのかと言うと、株価が暴落したことで配当利回りが一時的に急上昇し、配当再投資による買い付け株数の増加がトータルリターンを押し上げたためです。

特に1932年頃、株価が高値からー90%安に落ち込んだ弱気相場や、第二次世界大戦時(1939ー1945)の弱気相場に配当再投資を愚直に続けていた投資家ほど、次の上昇局面で報われています。

こうしたことから、「弱気相場の中で富が作られている」と結論づけることができます。別の言い方をすれば、現在の強気相場で、資産がどんどん増えていくのを眺めるのはとても気分のいいものですが、将来に向けての富は作られていないと言えるのです。

グッドラック。

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