バフェット太郎です。

予想を上回る好調な雇用統計を受けて、投資家が織り込む3月の利上げ確率は92%と、ほぼ確実視されるようになりました。金利が上昇する局面では何が買われ、そして何が売られるのでしょうか。ここで改めておさらいしておきたいと思います。

まず、買われやすい資産は「日本株」です。これは、日米金利差が拡大することで、ドル買い円売りが進み、結果的に日本の輸出株が恩恵を受けやすいからです。ダブルライン・キャピタル率いる著名投資家ジェフリー・ガンドラック氏も3月の追加利上げが円安につながり、日本株の追い風になると主張しています。
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チャートは日経平均株価の日足チャートです。強気の三角保ち合いを形成しているため、上放れしやすいです。

次に米国の「銀行株」も買われやすいです。2015年、16年はFRB(米連邦準備制度理事会)が当初の予想に反して、利上げ回数を幾度となく見送った背景があります。そのため2017年の利上げ回数も、当初3回の予想に反して2回に減るのでは?と見られていたことで、銀行株が軒並み伸び悩んでいました。しかし、3月になるとFRB高官が相次いでタカ派的な発言を繰り返したことで、利上げ回数は予想に反して減るのではなく増えるのだとの見方が大勢になると、一転して投資マネーが銀行株に流入します。
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チャートは「金融・セレクト・セクター・SPDR・ファンド」の日足チャートです。チャート的には目一杯上昇しているようにも見えますが、セオリーに従えば、ここからさらに上昇します。

また、「銀行株」ほどではないにしろ、「米国株」も買い全般的に買われやすいです。そもそも金利が上昇するということは企業の資金調達コストが増えるため、企業業績にはマイナスの影響を与えますが、別の言い方をすれば、FRBが米国経済に自信を示していることに他ならないので、事業そのものは好調に推移することが予想されます。ただし、大統領サイクルのアノマリーに従えば、民主党政権から共和党政権に返り咲いた最初の一年目というのは弱気相場入りしやすいので、短期的な調整局面は米国株を仕込む絶好の買い場となるかもしれません。
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NYダウの日足チャートです。全般的に買われやすいと言われているものの、MACDはデッドクロスを発生させており、チャート的には苦しそうです。

一方で、金利の上昇局面で売られやすい資産は「ブラジル株」をはじめとした新興国株と言われています。金利が上昇すれば、これまで低金利で借り入れしていたドル建て債務の利回りが膨張するだけでなく、金利差拡大がドル買い新興国通貨売りが加速させるため、債務はダブルパンチで膨張し、債務不履行に陥りやすくなるからです。

90年代の南米累積債務問題を振り返れば、金利の高騰が、世界経済のどこかで歪みが生じさせる原因となることがわかります。しかし、2004年から07年にかけて金利が上昇した局面ではブラジル株やメキシコ株だけでなく、アジアの新興国株も上昇していたので、必ずしも新興国株がダメだということではなさそうです。
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バフェット太郎は以前このブログでベトナム株はダメだと書いていたのですが、この見通しは間違っていたかもしれないと反省していて、むしろ新興国株は今が「買い」なのではと考えています。

また、金利の上昇局面では利息のつかない金が売られやすいと言われていますが、これも歴史を振り返れば、そうとも言い切れません。2004年から07年にかけて、金利が上昇した局面では、金もまた1オンス400ドルから800ドルへと高騰した過去があります。
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金利の上昇局面はインフレ(お金の価値が下がり、モノの価値が上がる)を意味しますから、「ゴールド>ドル>円」の関係になり得るので、日本の投資家からすれば、金や金鉱株への投資妙味が増します。

つまり、利上げピッチが加速するからと言って、一般的に「売り」だとされている「ブラジル株」や「金」は、短期的に投資マネーが流出しやすい環境であるものの、中・長期的な視点で見れば、まさに今が買い場であると言えます。

グッドラック。

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