バフェット太郎です。

先日、「ベイビー・バフェット(第二のバフェット)」として知られる、米著名投資家ウィリアム・アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントが、集中投資していたカナダの製薬会社、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(VRX)の株式を全株売却しました。

ロイター通信によると、投資総額は約32億ドルで、売却した1810万株の時価はわずか2億2100万ドルだったため、30億ドル前後(約3448億円)の損失を確定させたことになります。
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バリアント(VRX)の週足チャートです。アックマン氏がバリアント(VRX)株を全株売却したことが伝わると、株価は前日比ー10%超暴落しました。

そもそも株価が暴落した主な要因は、バリアント(VRX)が自社の社員を医薬品販売会社フィリドールRxサービシズ社に派遣し、売上高を水増しするなどの不正会計をしたためで、これを2015年に米調査会社シトロン・リサーチが暴いたことで株価は暴落しました。

しかし、アックマン氏はそれでも保有を続けたのです。株価はあっという間に半値になり、七割引きになり、ついにはー95%も暴落しとところでようやく損切りをしたのです。損切りのタイミングが遅れたことが、損失を大きくさせたわけですが、これは「結果を知っていれば誰もが天才」と言われるように、結果論でしかありません。

我々は、自分たちが保有している銘柄で同じようなことが起きた場合、損切りをするべきでしょうか、あるいはホールドするべきでしょうか。将来起こり得ることがわからない中で、投資家たちはアックマン氏から何を学ぶべきでしょうか。

そもそも投資は分散投資が基本です。バフェット太郎は10銘柄に均等分散投資することで、特定の銘柄が紙クズ同様になっても資産全体に与える影響は10%でしかありません。しかし、アックマン氏のようにバリアント(VRX)にポートフォリオ全体の25%を投資した結果、株価がー95%も暴落すれば、資産全体の24%が消失することになるわけですから、集中投資によるリスクは大きいです。

しかし、何も集中投資戦略そのものが間違っているというわけではありません。もちろん、わずか一銘柄に集中投資するというのは間違いですが、アックマン氏のように一銘柄に25~30%集中投資すること自体は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏や、チャーリー・マンガ-氏、フィリップ・フィッシャー氏なども推奨しています。

ただし、自信を持って投資したはずの銘柄が暴落した時、その理由が事業そのものを脅かす出来事であれば損切りするべきです。一方で、リーマンショックなどの外的要因であればホールドを続けるべきでしょう。

アックマン氏は「第二のバフェット」とおだてられたことから、少々傲慢になり、投資判断が鈍ったのかもしれません。従って、我々個人投資家は、暴落した原因が事業そのものを脅かすものなのか、あるいはそうでないのかということを冷静に分析・判断した上で、常に謙虚な姿勢で投資に向き合わなければなりません。

グッドラック。

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