バフェット太郎です。


ダウ平均が2万ドルを超えて史上最高値圏で推移する中で、投資家は何に警戒しなければならないのでしょうか。

バロンズ」によれば、強気相場で警戒すべき3要素として、「景気後退」と「利上げペースの加速」、そして「減税の先送り」とのこと。

▮景気後退のリスク
米国の労働市場は堅調に推移しており、企業の利益見通しも良好であることから、FRB(米連邦準備制度理事会)は米国経済の先行き見通しに自信を示しています。多くの市場参加者も同様に考えていることから予想が裏切られた時の下振れリスクは大きいです。

▮利上げペースの加速
また、FRBはかねてから「緩やかな利上げ」を望んでいることから、利上げペースを加速させることはしたくありません。これは、市場に対してFRBが後手に回っている印象を与えたくないからです。そのため、FRBの予想に反して利上げペースが加速してしまえば、経済に振り回されているだらしないFRBの姿を公衆の面前に晒すことに他ならないので、コントロールの利かない米国経済の先行き見通しに懸念が高まります。

▮減税の先送り
ダウ平均は昨年11月の大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、強気相場が続いています。世間はこれをトランプ・ラリーと呼んでいますが、トランプ・ラリーのエンジンとなっているのは「減税」への期待感です。トランプ大統領は減税の他にインフラ投資の拡大や金融規制の緩和を約束していますが、オバマケア(医療保険制度改革)の代替案が進まなければ、減税の先送りや規模縮小のリスクが高まり、相場が一気に急落します。

ちなみに、現在、オバマケア廃止に必要な票数218に対して、下院共和党議員は237名いるのですが、そのうち30名ほどが廃止に反対しており、11票ほど足りない展開になっていることから、減税策の先送りが懸念され、相場の重しとなっています。トランプ大統領は、廃止に賛成しなければ2018年の中間選挙で多くの共和党議員が議席を失うだろうとし、廃止に賛成するよう説得しています。

このように、「景気後退」や「利上げペースの加速」、「減税の先送り」が投資家が警戒すべきリスクとなっています。また、ブラック・スワン(予測不可能なリスク)もあることを忘れてはいけません。

▮ブラックスワン
例えば、典型的なブラック・スワンの例として1987年のブラック・マンデーが挙げられます。1987年、ダウ平均はたった一日で23%近くも下落しました。それまではせいぜい10%前後の下落が一日の最大下落率だったので誰も予測することができなかったのです。

ブラック・マンデーの教訓は、ヒトは過去に起きた最悪の事態を目安として、将来起こり得る最悪の事態を予測するため、過去に起きなかったことを予測することはできないということです。そのため、「ブラック・スワンなんて2010年のフラッシュクラッシュ(瞬間暴落)程度でしょ」と、過去に起きた事態を目安にしてはいけないということです。

さらに、テロや戦争、新型ウイルスなど予測不可能なリスクは常に潜んでいて、それを予測することはやはり誰にもできません。では、投資家は予測不可能なリスクにどう対処したら良いのでしょうか。

結論から言えば、レバレッジ型の取引きを控えて、シンプルな投資戦略を採用するべきです。具体的に言うと、米国の大型ディフェンシブ株を中心に分散投資するというものです。こうした投資戦略は常に地味で退屈でつまらないので、多くの投資家が途中で投げ出してしまうものですが、未来が予測不可能であり、常にブラック・スワンのリスクが潜んでいることを前提とすれば、そうしたリスクに備えることは投資家として当然のことなのです。

グッドラック。

(関連書籍:「ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質」)

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