バフェット太郎です。

投資資金はいま、金や円などの安全資産に向かっています。

ホワイトハウスのスパイサー報道官は、シリア政府が化学兵器、あるいは樽爆弾を使用する場合、トランプ大統領は追加攻撃を指示する用意があることを明らかにしました。

化学兵器とは日本人もよく知るサリン等のことで、樽爆弾というのはドラム缶のような円筒形の鉄の容器に火薬やクギ、金属片を詰めたもので、これをシリア政府軍がヘリコプターで運び、住宅地に投下しています。ちなみに殺傷能力は極めて高いです。そして昨日、シリア政府軍の戦闘機がシリア中部に樽爆弾を落したそうです。

また、北朝鮮が米国による先制攻撃の兆候があれば、米国に核攻撃をすると警告したことも懸念材料となっています。

米国の原子力空母などが太平洋西部に向かっていますが、北朝鮮はこれに対して米国のいかなる攻撃にも反撃する用意があると明らかにしました。

こうしたことを受けて、投資資金は安全資産とされる金や円に向かっています。

【金:日足】
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金価格は1オンス1274ドルと、昨年11月以来五カ月ぶりの高値をつけました。また、200日移動平均線も超え、強気の上昇トレンドを形成しようとしています。

【ドル円:日足】
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ドル円は1ドル109.62円と、こちらも昨年の11月以来五カ月ぶりに109円台をつけました。

さて、ダウ平均は地政学リスクが高まったことを受けて下げ幅は一時100ドルを超えていましたが、トランプ大統領が財界首脳との会合で、ドットフランク法(金融規制改革法)が定めた金融規制の大半を撤廃すると改めて表明したことで、下げ幅を縮小しました。

【ダウ平均:日足】
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トランプ大統領は、「我々は税金を減らし、無駄な規制を取り除く。ドット・フランク法については大半の酷い規制を廃止し、最低限に留める」と発言したことで、なんとか50日移動平均線を割り込まずに推移しています。

最近の株安ドル安を受けて、昨年の12月頃から米国株投資を始めた多くの投資家が含み損を抱えているか、あるいはトントンだと思います。さらに、今後は地政学リスクの高まりを受けてさらに下落する可能性があります。

ちなみに、過去の経験則に従えば、民主党政権から共和党政権に返り咲いた最初の一年目というのは、弱気相場入りすることで知られていて、これは1913年以降、5回中5回全てにおいて弱気相場入りしていたので、アノマリーに従えば、米国株投資家はさらに頭を抱えることになりそうです。

しかし、いずれの弱気相場においても、優良株を買い持ちし、配当を再投資するだけでお金持ちになれたことを考えれば、短期的な調整局面がどうってことのないことだということがわかると思います。

グッドラック。

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