バフェット太郎です。

資産運用会社のスパークス・アセット・マネジメントがまとめたレポート、「株式投資に関する意識調査2017春」によれば、国民の多くは「株でお金持ちになるのは宝くじを当てるよりも確率が低い」と考えていることがわかったそうです。
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図は経済的自由(働かなくても生きていくお金に困らない生活)を手に入れる確率が高いと思う手段を表したものです。最も多いのは、「貯金に励む」の37.1%で、次いで「宝くじを当てる」が32.2%と続きました。

多くの国民が株式投資をせずに貯金をしたり宝くじを買うのは、それがお金持ちになり得る最善の方法だと信じているからなのでしょうか。また、多くの国民は、株式投資は宝くじよりも割に合わないギャンブルだと信じているのでしょうか。

世代別、性別では以下のようになりました。
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男性の場合、世代が上がるごとに経済的自由を手に入れるためには貯蓄が重要だと考えるようになる一方、女性の場合は常に貯蓄が重要であると考えていることがわかりました。また、女性の価値観は世代を超えて大差なさそうです。

この調査結果を見て、多くの読者は「日本人は貯蓄が好きでリスクを嫌う国民性だ」とか、「金融リテラシーが低すぎる」と呆れ返ったと思います。

でも、この調査で注意しなければならないのは、そもそも経済的自由を手に入れるために必要な金額が明記されていないということです。

20代の男性にとって、これから家族を養い、子どもの養育費等が必要だと考えれば、2億円相当の株式か不動産を保有しなければ、生きていくために十分な利回りを得ることは難しそうなので、一位と二位に不動産と株式投資があることは間違っていません。

また、60~70代以降の男性の多くは住宅ローンを払い終わったか終わりつつあるため、生きていくために必要なお金は必要なくなりつつあります。また、支給されるかされないかわからない20代の年金と違って、確実に年金が支給されますから、これから生きていくために困らない金額も貯金が可能な金額である2000~3000万円と低くなります。そのため、彼らにとって第一位が貯金であることは間違いではないし、二位に株式投資があるのも間違っていません。

さらに女性の場合、全世代で貯金を選好する理由は安定して働けないからに他なりません。そもそも女性は一度子育て等で社会を離れると、再就職が困難です。また、給与も男性と比べると低いため、経済的自由を手に入れるために株式投資による積立投資を長く続けることができないのです。従って、資産運用の期間が短くなることからボラティリティの低い貯金が選好されるわけです。

つまり、性別世代別で事情が違えば、経済的自由を手に入れるために必要な金額も違うため、この調査結果を受けて安易に「日本人は株でお金持ちになるのは宝くじを当てるよりも確率が低いと考えている」とか、「日本人は貯蓄が大好きでリスクを嫌う国民性だ」とか、「日本人の金融リテラシーは低すぎる」とバカにして結論づけることはできません。

ちなみに、男女全世代(20代男性を除く)で宝くじが上位にランクインしているのは、どの世代にもバカがいるからです。

グッドラック。

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