バフェット太郎です。

ソフトドリンク大手のコカ・コーラ(KO)が第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。

EPSは予想0.44ドルに対して、結果0.43ドルと予想を下回りました。

売上高は予想88億9000万ドルに対して、結果91億1800万ドルと予想を上回りました。売上高はこれで8四半期連続で減少しました。

2017年通期のEPS見通しは旧ガイダンス1.83~1.89ドルから、新ガイダンス1.85~1.89ドルに上方修正されました。

EPSが予想を下回った主な要因は、北米のボトリング事業のFC(フランチャイズチェーン)化の費用がかさんだことに加えて、南米の業績不振が足を引っ張ったためです。

ちなみにボトリング事業とは、コカ・コーラのシロップ(原液)とソーダ水を混ぜて、瓶や缶、ペットボトルに詰めて、包装・箱詰し、小売店や自販機に配送する事業のことで、利益率は悪いです。

また、コカ・コーラ(KO)はスリムで効率的な企業体質を目指しており、今後6年間かけてコストを30億ドル削減することを目標に掲げてきましたが、今回の決算発表でさらに8億ドル積み増し、総額38億ドルのコスト削減に踏み切る考えを示しました。

決算内容がほぼ予想通りだったことから、株価もほぼ横ばいで推移しました。

【コカ・コーラ(KO):日足】
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さて、コカ・コーラ(KO)はこれで8四半期連続で減収となりましたが、今後もさらに記録が更新して15四半期くらい連続で減収となることが予想されています。これはボトリング事業の「再フランチャイズ化」に伴う減収が影響するためです。

「再フランチャイズ化」ということは、もともとボトリング事業はフランチャイズ(他社に委託)していたものを提携解消し、自社でコントロールして、再び他社に委託しようというわけです。これは炭酸飲料の販売が不振だったためテコ入れしたかったからです。

近年、消費者の嗜好の変化から、炭酸や甘味料が肥満懸念から敬遠され、ミネラルウォーターなど非炭酸飲料が成長してきました。そこでソフトドリンク大手のコカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)はそれぞれ別の経営判断を下しました。

ペプシコ(PEP)は炭酸飲料への集中投資から、スナック菓子や外食の買収・提携を繰り返して多角化戦略に踏み切りました。これは80年代にタバコ業界がタバコによる発がん性リスクや訴訟問題からリスク分散するために、飲料・食品・日用品などの企業を相次いで買収して多角化戦略に踏み切ったことと同じです。

一方でコカ・コーラ(KO)は衰退するソフトドリンク事業から逃げず、ボトリング事業をコントロール下に置くことで、事業全体を効率化させ、テコ入れすることを決断しました。そして、テコ入れ後はボトリング事業を再フランチャイズ化し、さらに本社に10万人いる従業員を4万人まで削減することで経営効率を大幅に改善させることにしたわけです。

結果、短期的にはペプシコ(PEP)の業績が好調ですが、どちらの経営判断が優れているかという答えを決めるのは時期尚早です。これはペプシコ(PEP)の買収・提携が短期間のうちに効果を発揮することに対して、コカ・コーラ(KO)の戦略は効果が表れるまで時間がかかるためです。

コカ・コーラ(KO)のコスト削減策が効果として数字に表れるのは、2018年~2019年からなので、まだ一年以上先の話です。また、世界各地で再フランチャイズ化が完了すれば、各国から自動的に収益をあげる仕組みが出来上がります。

バリュエーションは実績PER29倍、予想PER23倍、配当利回り3.4%と割安感はありませんが、バフェット太郎のポートフォリオの中で組み入れ比率が最低になっているので、今月の買い増し候補銘柄になっています。

グッドラック。

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