バフェット太郎です。

先日、CNBCのインタビューで著名投資家ウォーレン・バフェット氏が保有するIBM株のうち、三分の一を売却したことが伝わると、IBM株に追随売りが広がりました。

【IBM:日足】
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結局ー2.51%安の153.55ドルと6カ月ぶりの安値をつけました。

バフェット氏はCNBCのインタビューで「(IBM株)を買い始めた6年前と同じようには評価できない」とし、IBM株を手放した理由について「大きくて強い会社だが、競合相手も同じように強力だ」と説明しました。

ちなみに強力な競合相手とは、IBMの成長分野であるクラウド事業で競合するアマゾン・ドット・コム(AMZN)やマイクロ・ソフト(MSFT)、そしてAI事業で競合するアルファベット(GOOGL)などのことです。

ただし、IBMのクラウド事業はサイバーセキュリティや金融、ヘルスケアなどの専門分野の大企業に特化しているため、IBMが今後稼げなくなるというわけではありません。

★★★

さて、IBMホルダーにとって「バフェットがIBMを売った」というニュースは結果的に良いニュースになるかもしれません。なぜならバフェット・プレミアム(バフェットが所有することで割高になる意)が剥がれ落ちて配当利回りが高くなるからです。

ウォール街で勝つ法則 - 株式投資で最高の収益を上げるために』によれば、1951年から1995年にかけて、大型高配当株に投資して配当を再投資した場合のトータルリターンは市場平均を上回ったことが証明されています。

高配当株に投資して配当を再投資することで、最も成功した例はタバコ大手のフィリップ・モリスへの投資が有名です。フィリップ・モリスはタバコに関する規制が強化され、訴訟対策のための何百億ドルもの出費によって経営破綻の危機に陥ったことがあります。この時、フィリップ・モリスの株価は1999年の7ドルから2000年にかけて2.2ドル(ー69%安)へ大暴落しました。しかし、継続して配当を出し続けた結果、配当利回りは一時8%を超えたため、この間配当を再投資し続けた投資家はその後莫大なリターンを手にしたのです。

ちなみに、1957年から2006年までのフィリップ・モリスのトータルリターンは年率平均19.88%とS&P500銘柄のうち最高でした。

こうした高配当株への長期投資は、投資対象が生き残ることを前提としているため、大型株を選ぶことが常識です。また、収益が安定していることも大切な条件になるので生活必需品株が対象になりやすいです。

IBMは20四半期連続減収と落ち込んでいることで、多くの個人投資家はIBMの業績はボロボロで生活必需品株のように安定していないからダメだろうと考えているかもしれませんが、本業の儲けを表す一株当たりの営業キャッシュフローの推移を見ればその考え方が間違っていたことに気づくと思います。

【IBMの一株当たりの営業キャッシュフロー】
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2013年以降、IBMの営業キャッシュフローが右肩上がりで上昇していることがわかります。これは営業キャッシュフローが安定していたことに加えて、自社株買い効果により一株当たりの価値が高まったためです。

こうしたことから、IBMは比較的安定した業績が期待できる大型高配当株であるため、配当再投資戦略を実戦する投資家にとって、今回のニュースは結果的に良いニュースになると思います。

グッドラック。

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