バフェット太郎です。

当初、地味で退屈なディフェンシブ銘柄を中心に運用していた自称長期投資家たちが、突然ハイテク株や資本財株ばかりに投資をし始めるのにはワケがあります。それは、彼らが値上がりしないディフェンシブ株に耐え切れず、値上がり益を求め始めたからです。つまり、速攻でお金持ちになりたいというワケです。

そもそも、投資の王道と言われている長期投資においてディフェンシブ銘柄に投資することは基本中の基本なのですが、これは何故かと言うと、ブレ幅の大きい銘柄に投資するよりも、ブレ幅の小さい銘柄に投資した方が複利効果を最大限発揮させることができるからです。

【表1】
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表1は、1000万円をそれぞれの騰落率で運用した場合のリターンを表しています。イメージとしては青がハイテク株や資本財株で赤が生活必需品株や通信株などのディフェンシブ株だと思ってください。

この表を眺めると、青が赤に対して3勝1敗と勝ち越していて、さらに年平均騰落率でも5%と、赤の4.5%を上回っています。しかし、最終的なリターンは1162万円と、赤の1189万円に負けています。

【図1】
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図1は表1をグラフ化したものです。三年目に青が大きく暴落していることがわかります。

【図2】
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二年目は青が赤に対して大幅にアウトパフォームしていましたが、三年目の暴落で逆転し、四年目は差が縮まるものの結局逆転したままでした。こうしたことから、相場が悪い時期こそ市場平均に対してアウトパフォームできるように、常にディフェンシブ銘柄中心の運用をしておかなければならないことがわかります。

しかし、多くの自称長期投資家は、初期に保有していた地味で退屈なディフェンシブ銘柄を売って、値上がり益の見込める将来有望のハイテク株やモメンタム(勢い)に乗っている資本財株に投資を始めます。

これは、図2の二年目のようにあまりにもリターンに差がでると、ディフェンシブ銘柄に投資することがバカらしくなって、目の前で大暴騰しているハイテク株や資本財株に飛び乗らずにはいられなくなるためです。

確かに市況の変化に合わせてタイムリーに戦術を変更したり、タイミングを正確に計ることができるなら底値で買って高値で売り抜けることで資産を最大化することもできるでしょう。さらに暴落直前に手仕舞えば損することもありません。

でも、こんな都合の良い投資ができる投資家はほとんどいません。そのため、投資家はあらゆるシナリオにおいて通用すると期待されているたった一つのアプローチを貫くべきです。それがディフェンシブ銘柄への長期分散投資です。

そもそも投資の世界には、常に市場平均をアウトパフォームできる魔法の投資戦略というものは存在しません。従って、どんな投資戦略であれ、いい時期もあれば悪い時期もあるのです。

ディフェンシブ銘柄への投資は、景気拡大期では市場平均をアンダーパフォームするものの、そこそこのリターンが期待できます。一方で景気後退期では市場平均にアウトパフォームできるだけでなく資産も減りにくいです。

こうしたことから、長期投資家は地味で退屈なディフェンシブ株へ投資するスタイルを貫き、表1のような安定した運用成績を目指すべきなのですが、ダサい自称長期投資家ほど速攻でお金持になろうと考えるため、短期的に値上がり益の期待できるハイテク株や資本財株などに集中投資を始めたり、常に市場平均に勝てる魔法の投資戦略を永遠に探し回ろうとしていつまで経っても相場に振り回される羽目になるのです。

グッドラック。

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