バフェット太郎です。

今年3月に上場したばかりのメッセージアプリ「スナップチャット」を運営するスナップが、初めて第1四半期決算を発表し、無事死亡しました。

EPSは予想ー2.05ドルに対して、結果ー2.31ドルと予想を下回りました。

売上高は予想の1億5800万ドルに対して、結果1億4960万ドルと予想を下回りました。

取引終了後に発表された決算を嫌気して、時間外取引でー24%安の17ドル台と暴落しています。

【スナップ(SNAP):日足】
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赤字幅が拡大した主な要因は、IPO(新規株式公開)関連の株式報酬費用20億ドルを一括計上したためです。

ソーシャルメディアにとって最も重要な指標は、一日に何人のユーザーがサービスを利用したかを表すDAU(デイリーアクティブユーザー)数ですが、アナリスト予想700万~800万人増に対して、結果800万人増と予想に一致しました。合計のDAU数は1億6600万人と前年同期の1億2200万人から36%増加しました。

しかし、DAU数の増加率は鈍化傾向にあります。これはフェイスブック傘下のインスタグラムがスナップチャットに対抗する機能を多数導入しているためで、ユーザー数の伸び悩みが懸念材料となっています。

スナップは収益を上げる事業の構築にも苦戦しており、ユーザー一人当たりの売上高は0.90ドルと、前期(2016年第4四半期)の1.05ドルを下回りました。また、競合大手のフェイスブックの一人当たりの売上高は4.23ドルです。

スナップは広告表示機能を拡充しており、先日セルフサービス型の新機能「スナップチャット・アド・マネジャー」を発表しました。これは企業のマーケティング担当者が動画を含むあらゆる広告フォーマットを迅速に購入することができ、特定のユーザー層を対象に広告を打つことができるというものです。

この新機能の導入で一層多様な企業による広告提供を促す可能性があり、7月以降に米国やカナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアで導入する計画です。

ただし、ツイッターのように質の低い不快な広告ばかり流すようになれば、サービスそのものの利用を避けるユーザーが出てくるため、「多様な企業」による広告提供は諸刃の剣でもあります。また、いくら広告表示機能を拡充したところで、ユーザー数が伸び悩めば増収戦略の効果は限定的であるため、利益成長は限られてきます。

スナップチャットは送信した写真や動画が短時間で自動消去される機能で有名になりましたが、スナップそのものが株式市場から短時間で消えてしまうことになるかもしれません。

グッドラック。

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