バフェット太郎です。

全米最大手の老舗百貨店メーシーズが第1四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想0.34ドルに対して、結果0.24ドルと予想を下回りました。

売上高は予想54億7000万ドルに対して、結果53億4000万ドルと予想を下回りました。

既存店売上高は前年同期比ー5.2%減とアナリスト予想より落ち込みました。

通期のEPS見通しは旧ガイダンス2.90~3.15ドルだったのに対して、新ガイダンス3.06ドルと据え置かれました。

通期の売上高見通しは旧ガイダンス248億ドルに対して、新ガイダンス246億7000万~249億5000万ドルが発表されました。

通期の既存店売上高は前年比ー2.2~3.3%と見通しです。

【メーシーズ(M):日足】
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メーシーズはいま不採算店舗の閉鎖を重要戦略と位置付けており、昨年は100店舗の閉鎖を発表し順次閉鎖しています。また、中間管理職を大量にリストラすることでコストを削減し、浮いた資金でネット通販事業に投資しています。

不採算店舗閉鎖の効果は第2四半期から出るようで、今回の予想を下回る決算発表を受けたにもかかわらず通年予想を据置いたのはそのためです。

しかし、投資家たちはメーシーズ(M)が何をしようとも減収を止めることはできず、アマゾン・ドット・コム(AMZN)等のネット通販の攻勢を受けて淘汰されると考えているようです。

決算発表を受けて株価は前日比ー17.01%安の24.35ドルと暴落しました。これは2015年7月の高値68.82ドルから約ー65%安の水準になります。

実績PERは12.24倍、予想PERは7.96倍、配当利回りは6.20%とバリュエーションは不人気銘柄であることから魅力的な水準です。

6.20%の配当利回りは将来の減配により見せかけの利回りになる恐れはあるものの、メーシーズ(M)は配当を出すことに積極的で、連続増配実績は8年になります。また、8年前に減配したのは金融危機による影響で、それまではしっかりと配当で株主に還元していました。

ただし、2018年1月期の配当性向は約50%(DPS:一株当たりの配当=1.51ドル)であることから配当は期待できますが、2019年1月期の予想EPSは2.93ドルと減益が予想されているので、業績の衰退が止まらなければいずれ配当の維持が苦しくなります。

グッドラック。

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