バフェット太郎です。

先日のブラジル株暴落を受けて、新興国株に投資している投資家たちは、自分が一体どれだけリスクの高いものに投資しているかということについて、改めて気づかされたのではないでしょうか。

【iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(EWZ)】
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先日の暴落から一転して翌日は大きく反発していますが、先日の暴落でブラジル株を全株売り払った投資家は少なくありません。

新興国株だけでなく、日本の中・小型株や金鉱株などへの投資は、波に乗ると大きなリターンが期待できますが、波に吞まれれば予想外に多くの損失を抱えることも珍しくありません。それでも多くの投資家たちが新興国株や中・小型株、金鉱株など大きなリターンが期待できる場所に集中投資をするのは、「速攻でお金持ちになりたいから」です。

そして、MSCIブラジル株ETF(EWZ)に投資した場合の過去一年間のリターンは、その期待に応えるものでした。

S&P500指数MSCIブラジル株ETF(EWZ)ダウ平均
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MSCIブラジル株ETF(EWZ)への投資は、一時+50%を上回るなどS&P500指数に投資するよりもずっと良いパフォーマンスで、今回の暴落を受けても依然としてアウトパフォームしています。しかし、投資家たちからは新興国株で大儲けしたという話はほとんど聞きません。それは何故かと言うと、長期的なパフォーマンスが悲惨だからです。

S&P500指数MSCIブラジル株ETF(EWZ)ダウ平均
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過去10年間のリターンはS&P500指数が+58%に対して、MSCIブラジル株ETFはー43%と悲惨です。これが波に吞み込まれるということです。

大きな値上がり益が期待できる新興国株などに集中投資している投資家たちは、タイミングさえ間違わなければ大きなリターンが期待できます。しかし、将来を見通すガラスの水晶玉がない限り、タイミングを正確に計るなんてことはできなくて、多くの場合で相場に振り回されるだけです。

一方でインデックス投資家たちに代表されるような広く分散されたポートフォリオは、リバランス(ポートフォリオの調整)さえ怠っていなければ、今後10年、報われる可能性が高いです。

そもそも新興国株はリーマンショック後に大暴落しましたが、直後に急回復しています。しかし、2011年春にピークをつけると2016年春まで一貫して弱気トレンドが続きました。

しかし、2015年末にFRBが利上げに踏み切って以降、新興国株は息を吹き返したように上昇に転じました。

通常、利上げは新興国の企業や政府にとってマイナス材料です。なぜなら、米国金利の上昇でドル高新興国通貨安になるだけでなく、低金利時代に借り入れしたドル建て債務が膨張してしまうからです。しかし、過去を振り返れば、必ずしも米国金利の上昇が新興国株にとってマイナスな影響とはなりませんでした。

その証拠に、FRBが2002年から2007年にかけて利上げをしたのにも関わらず、新興国株は大きく上昇しているのです。これは当時、利上げとともに一斉にリスクオンに傾いた欧米の機関投資家たちが、先進国への投資利回りの低下から新興株など高利回りが期待できる資産市場に目を付けたためです。

さて、歴史が繰り返すならば、あるいは似たようなシナリオが用意されているなら、今後の利上げ局面で先進国への投資利回りが低下するのに伴い、欧米の機関投資家たちが再び新興国への投資を加速させます。

その時、新興国株が低迷していた2011年から2016年にかけて、値下がりしていた新興国株をしっかりと買い増していた投資家が報われると思います。とは言え、マイナス分を取り戻すのに相当な上昇幅と時間が要すると思うので、簡単ではないと思いますが。

グッドラック。

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