バフェット太郎です。

日本経済新聞によれば、石油メジャー最大手のエクソン・モービル(XOM)が2022年までに200億ドル(約2兆2000億円)を米南部メキシコ湾沿岸に集中投資し、シェールオイル・ガスを活用した化学品や製油事業の「川下部門」を強化するとのこと。

そもそも、エクソン(XOM)の業績は他の石油メジャー大手と比べて安定感があり、2014年夏以降の原油安局面でも唯一黒字を確保したことで、その安定感を証明しました。

これは、ビジネスを世界に広く分散させているだけでなく、生産・開発の「川上部門」だけでなく、化学・製油の「川下部門」まで幅広く事業を分散しているからに他なりません。ただし、このようなエクソン(XOM)の事業分散は常に投資家に歓迎されていたわけではありません。

原油価格が100ドルを超えて推移していた局面で、同業大手のシェブロン(CVX)やコノコフィリップス(COP)が原油高局面で利益が拡大する「川上部門」に投資する中で、エクソン(XOM)が利益率が低く、原油安局面に強い「川下部門」ばかりに投資するので、投資家からは冷たい目で見られていました。

しかし、2014年夏以降に原油価格が急落すると、エクソン(XOM)の「川下部門」への投資が正しかったことが証明されたのです。

さて、そのエクソン(XOM)がいま、米メキシコ湾沿岸で製油所や化学品関連施設の建設など、「川下部門」に集中投資しようとしています。これはシェール革命の効果を最大限引き出すためです。

これまでシェールオイル・ガス事業に出遅れていたエクソン(XOM)ですが、今年1月、66億ドル(約7260億円)を投じて米メキシコ湾沿岸から北へ500キロの場所にあるパーミアン鉱区に掘削用地を買い増しました。ちなみにパーミアン鉱区は、シェールオイル・ガス生産地として最も魅力的で優良な鉱区として知られています。

エクソンは(XOM)はこのパーミアン鉱区で掘削したシェールオイル・ガスをパイプラインを通じて米メキシコ湾沿岸のエチレンセンターや製油所に輸送し、そこで精製した石油製品をアジアや中南米などへ輸出する計画です。

そもそもパイプラインやエネルギー施設の建設は、オバマ前大統領が環境重視の政策を掲げていたため、なかなか実現しませんでした。しかし、トランプ政権が誕生して以降、相次いで建設が認められました。

こうしたことを背景にエクソン(XOM)の投資全体に占める米国の比率は、2006年の19%から2016年は31%へと急増しています。一方でシェブロン(CVX)は2006年の29%から2016年は28%と減少しています。また、欧州系メジャーがシェールオイル事業になかなか入り込めないことから、エクソン(XOM)と他メジャーとの間に業績格差が拡大する可能性があります。

【エクソン・モービル(XOM):週足】
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エクソン(XOM)の株価は底堅く推移しており、200日移動平均線をブレイクアウトできるかが注目されます。

グッドラック。

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