バフェット太郎です。

ジェフ・ベゾス氏率いるアマゾン・ドット・コム(AMZN)は、顧客の消費行動を変え、小売業界の生態系を変えた結果、環境の変化に順応できなかった多くの小売企業が淘汰されていきました。

一方で、ホームセンター大手のホーム・デポ(HD)やロウズ(LOW)、小売最大手のウォルマート・ストアーズ(WMT)、家電販売最大手のベスト・バイ(BBY)、会員制倉庫型量販店大手のコストコ・ホールセール(COST)は急激な環境の変化に順応しており、小売業界の勝ち組として生き残る公算が大きいです。

【ベスト・バイ(BBY)】
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アマゾン(AMZN)の攻勢を受けてベスト・バイ(BBY)の株価は2010年の40ドルから、2012年末にかけて一時10ドルを割り込む水準までボコボコに売られていました。しかし、2012年にジョリー氏が新CEOに就任すると、新戦略を打ち出し、事業の立て直しに成功しました。

例えば、ネットで注文した商品を店舗で受け取る「ストアピックアップ・サービス」を展開しただけで購買率の改善に成功しました。意外にも、顧客は店舗で商品を受け取りたいと考えているようで、これは誰にもない発想でした。

また、競合企業が店舗の閉鎖や破綻に追い込まれたことで、これまで奪い合っていた売上分がベスト・バイに上乗せされることが想定されており、業績見通しに追い風が吹いています。

さらに、今期からは「ベスト・バイ2020:ニューブルー」戦略を開始しており、カスタマーサービスの改善など、アマゾン(AMZN)にはない独自のサービスを展開することで差別化していく狙いです。

【ホーム・デポ(HD)】
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【ロウズ(LOW)】
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ホームセンター大手のホーム・デポ(HD)とロウズ(LOW)は、建材や工具、カーペット、塗料、園芸用品など、商品がかさばり、送料を安く抑えられない商品を取り扱っているため、アマゾン(AMZN)の脅威に晒されることのなかった特別な分野です。

ホームデポの売上高全体の4割、ロウズの売上高の3割を占めるのは、専門の請負業者ですが、彼らはこれから仕事に必要なものを、現場に行く前に店舗で購入することを好む傾向にあるため、配達までに時間のかかるネット通販よりも利便性が高いです。また、DIYを目的とした一般客は、購入前に店員のアドバイスを希望したり、実際の商品を手に取って確認したいという傾向があるため、これもアマゾン(AMZN)に対して優位性があります。

さらに、住宅市場が改善していることもホームセンターにとって追い風となっています。NAR(全米不動産業者協会)の調べによると、今年の中古住宅販売は過去10年で最高になる公算が大きいです。

★★★

アマゾンの躍進で多くの小売企業が店舗の閉鎖や倒産に追い込まれましたが、独自のサービスや商品を取り扱うことで差別化し、生き残ることはできます。

次回(後編)は小売最大手のウォルマー・ストアーズ(WMT)と会員制倉庫型量販店大手のコストコ・ホールセール(COST)を紹介します。

グッドラック。

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