バフェット太郎です。

バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)の株価は過去52年間で株価を年率平均19%で成長させてきました。これは同期間のS&P500指数が8%だったのに対して11%ptもアウトパフォームする驚異的な数字です。

しかし、今からバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)に投資したからと言って、今後も19%の成長率が見込めるはずもなく、概ね9~10%と市場平均を1~2%pt上回る水準に留まる見通しです。

これは、将来の利益見通しが、これまで傘下に収めてきた事業の収益に依存するからです。

【バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)2016年12月期:利益の内訳】
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(出所:「バークシャー・ハサウェイ:アニュアルレポートp80」)

利益の内訳における「保険引受け」の割合がわずか6%であるのにも関わらず、バークシャー・ハサウェイにとって保険事業が重要な理由は、「フロート(自由に使えるお金)」があるからです。

そもそも保険加入者が保険料を払っても、すぐに保険金を支払う必要はありません。保険金を支払うまでの間、フロート(自由に使えるお金)を投資に回すことで、その他の事業を後押ししてやることができるというわけです。

こうしたことから、バークシャー・ハサウェイを保険会社と見る投資家もいますが、利益の大半を「製造・サービス・小売」や「鉄道」、「公益・エネルギー」が占めていることからコングロマリット(複合企業)として見た方が自然です。

コングロマリットとして見た場合、バークシャー・ハサウェイは「製造・サービス・小売」や「鉄道」、「公益・エネルギー」の利益が全体の利益を左右するため、これらの事業の見通しを予想しなければなりません。

ちなみに、バークシャー・ハサウェイの利益の内訳を眺めると、「投資・デリバティブ」が最も大きいのですが、これは相場の影響を受けやいため不安定で、2011年12月期はマイナスに落ち込んでいました。ちなみに、「保険引受け」も不安定です。

さて、バークシャー・ハサウェイの「製造・サービス・小売業」には、2015年に買収した複合金属製品の「プレジション・キャストパーツ(PCP)」や金属パイプ、銅管、工業ファスナーを手掛ける「マーモン・ホールディングス」、ウォルマートに商品を配送する「マクレーン」、下着メーカーの「フルーツ・オブ・ザ・ルーム」、チョコレートの「シーズ・キャンディーズ」、ソフトクリームの「デイリー・クイーン」などがあります。

また、「鉄道」には2010年に買収した「バーリントン・ノーザン・サンタフェ(BNSF)」が、「公益・エネルギー」には「ミッド・アメリカン・エナジー」があります。

これらの傘下企業の利益の伸び率が、S&P500構成企業の利益の伸び率を上回り続けることができるかと言えば、おそらく「ノー」です。一方で、ほぼ安定して年間200億ドル超もの利益が見込めるので、この利益がどこに向かうかが重要になってきます。

先日の株主総会では、バフェット氏はこれまでの無配方針と、PBRが1.2倍を割り込んだら自社株買いを実施するという基準の見直しを示唆しており、将来的には配当や自社株買いで株主に還元される公算が大きいです。そのため、投資家は配当を再投資するなどしてリターンの最大化に努めなければなりません。

また、バークシャー・ハサウェイは大きくなりすぎたことから、今後も大型の投資案件が中心となりますが、買収した大企業の利益の伸び率がS&P500指数を上回り続けることは難しいです。

こうしたことから、バークシャー・ハサウェイが過去52年間のようにS&P500指数を大幅にアウトパフォームし続けられるとは考え難く、1~2%pt程度上回るだけというのが大方の見方です。

最近の好調な業績を背景に、バークシャー・ハサウェイの先行き見通しに楽観的になりすぎている人は少し冷静になった方が良いですよ。

グッドラック。

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