バフェット太郎です。

過去の経験則に従えば、失業率がボトムをつけてから景気がピークアウトするまでの期間は平均すると9カ月だったことから、一年以内に景気がピークアウトする可能性が高まっています。

【失業率と非農業部門就業者数】
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(出所:BLS

先日、労働省が発表した雇用統計によれば、米失業率は4.3%と2001年5月以来、16年ぶりの低水準でした。2000年のITバブル期に失業率が4%を割り込んだことを加味すれば、ここからさらに低くなる可能性はないとは言いませんが、現在の水準は歴史的にみても低水準であることから失業率のボトムは近い将来つけることが予想されています。

過去の経験則に従えば、そこから9カ月以内に景気はピークアウトし、景気に先行する株価はさらに半年早くピークアウトする傾向にあるので、半年以内にダウ平均はピークアウトするのではと懸念する声が広がっています。

また、『6月のアノマリー』も投資家心理を悪化させています。

【NYダウと米10年債利回りの推移】
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これまで、ダウ平均と米10年債券利回りは相関するように上昇してきました。しかし、3月になると金利が低下する一方、ダウ平均は上値を切り上げるなど逆相関の関係が示されました。

これは、6月のFOMCで追加の利上げに踏み切るだろうということが予想されているものの、景気が弱含みする中、FRBが予想する年内の利上げ回数が3回であることから、9月と12月のどちらかを見送る公算が大きいためです。そのため、緩やかな利上げ見通しになることから、金利が足踏みしているというわけです。

【米10年債利回りとドル指数の推移】
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米10年債利回りの低下に伴い、ドル指数も低下しています。従って、金利が上向かない限りドル安が進む可能性が高いです。

さて、このまま景気がピークアウトして株式市場が調整局面を迎えるとするなら、それは投資家の実力が試される時でもあるので、これまでどのように株式市場で振舞っていたかが問われます。

そもそも強気相場では、株を保有しているだけで資産が増えたので、誰もがカリスマ投資家になることができました。しかし、ひとたび景気が後退し、株式市場から投資マネーが引き上がれば、流動性の低い小型株や高PERのグロース株が真っ先に売られます。

一方で、ディフェンシブ銘柄や債券などの安全資産に投資している割合の大きい投資家ほど、資産を減らさずに済みそうです。とはいえ、パッシブ運用がブームになっている昨今、弱気相場の中でETFの投げ売りが起これば大型ディフェンシブ銘柄も同様に売られてしまうので楽観は禁物です。

バフェット太郎のように配当再投資を実践する投資家はしっかりと買い増すこと。

グッドラック。

(参考:『日経チャンネルマーケッツ

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