バフェット太郎です。

6日のNYダウ株式市場は、前日比-47.81(-0.23%)安の2万1136.23ドルと小幅下げて取引を終えました。下落した主な要因は、8日に予定されているFBI(連邦捜査局)のジェームズ・コミー前長官の議会証言や英国の総選挙、ECB(欧州中央銀行理事会)を控えて、様子見ムードが広がったためです。

コミー前長官は、ロシアが米国大統領選挙に介入した疑惑の捜査を主導していましたが、先月、突如トランプ大統領に解任されました。今回の議会証言では、ロシアの選挙介入疑惑捜査の阻止をトランプ大統領が計ったかどうかが焦点となる見通しです。

この証言内容次第では、すでに先行き不透明になっているトランプ政権の公約である法人税の減税やヘルスケア改革の行方に、さらなる暗雲が立ち込める可能性出てきます。

このため、株式市場はリスク回避の動きが出て資金は金や債券などの安全資産に流れました。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債利回りは2.14%にまで低下(価格は上昇)しました。これは昨年11月の米国大統領選挙後の水準です。

【金:日足】
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金価格も前日比+1.15%高の1オンス1297.50ドルと、こちらも昨年11月の米国大統領選挙後の水準にまで達しました。

【ドル指数:日足】
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投資家たちは今、安全資産である債券と金を買う一方でドルを売っています。これは投資家たちがトランプ政権の行方や英国の総選挙、ならびにECBを控えて様子見姿勢を強めているだけでなく、金融相場の再来を期待しているからです。

今月のFOMCで、FRB(米連邦準備制度理事会)は追加の利上げを実施することが確実視されていますが、9月と12月のどちらかは利上げが見送られる公算が大きいです。

金融相場では、緩和状態が維持されるため金利が上がらないので債券価格は上昇(利回りは低下)します。一方で、他国との金利差が拡大するとの期待感から買われていたドルは、失望感から売られており、こうした展開はしばらく続くと思います。

グッドラック。

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