バフェット太郎です。

過去の経験則に従えば、米国経済は近い将来リセッション(景気後退)することが予想できるわけですが、仮にリセッションとなれば、投資家にとって割安になった株を買い増すことができるので、資産を増やす絶好のチャンスとなります。

そもそも、バフェット太郎の投資戦略である配当再投資戦略は、株価の下落局面で配当利回りの高くなった銘柄を買い増し、買い増した株から生み出される配当で、将来に渡って株を買い増し続けることで資産の最大化を目指すというものです。

そのため、景気後退局面で配当を減配するような企業には投資しないように注意しなければならず、必ず過去の配当実績を加味して投資対象を決定しなければなりません。昨年、これを知らない未熟な投資家たちが、目先の高利回りに釣られて投資したエネルギー株が相次いで減配したため、本来買い増さなければならない局面で買い増すことができず、減配したエネルギー株を泣く泣く手放すハメになりました。

こうした失敗をしないためにも、保有している銘柄が「今だけ高配当株」ではなく、「連続増配株」や減配実績のない安定した配当を出す株なのかどうか、もう一度確認してください。

さて、確認が終われば、後はリセッションが来るのを待つだけなのですが、同じように配当株に投資していても、戦々恐々としている投資家がいます。それはセミリタイアしてしまった残念な投資家たちです。
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彼らは生活費のほとんどを配当金で賄っているため、本来、配当を再投資する局面で再投資できず、さらに(日本の高配当株に投資している場合)減配(収入の減少)と株価の下落というリスクに晒されます。そうなる前に株を手放して安全資産に切り替えることも検討しなければなりませんが、当然含み益には20%もの課税がされてしまうので、せっかくアベノミクス相場で稼いだ利益も吹き飛んでしまうジレンマに襲われるのです。

つまり、社畜リーマンにとって憧れの「セミリタイア」も、実際セミリタイアしてしまった人たちからしたら、リセッションは死活問題で、「人生の下方修正」以外の何物でもないのです。

セミリタイアした投資家たちは、そういう暗い未来と引き換えに「日常の自由」を楽しんでいるわけですが、いずれ来る「人生の下方修正」の日を待ちながら日常を楽しめる人はバカしかいないので、多くの人にとって若くしてセミリタイアはすべきでないことがわかります。

まして、家族を持つ者ならパートナーやその両親までも心配させてしまうので、家にいても「家族との時間がたくさん持てて幸せ」なんてことはなく、いずれ来る「人生下方修正の日」を家の中で家族みんなで震えながら待つだけです。従って、家族に「安心」をプレゼントするためにもセミリタイアはすべきではありません。

投資の世界において言えば、ブラック企業の社畜リーマンだろうが何だろうが、いつだって収入のある奴の方がない奴よりも有利です。従って、社畜リーマンたちは「安定した収入が得られる」という有利な立場を利用して、弱気相場でしっかりと買い増すためにも日々倹約に励みましょう。

残念ながらセミリタイアしてしまった人たちは、特別なスキルでも無ければ景気後退局面でまともな職にありつけることはないので、人生の下方修正から免れたいなら、アルバイト求人誌でも眺めて年下にこき使われながら働く自分の未来をシミュレーションしておいてくださいね。

グッドラック。

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