バフェット太郎です。

米国景気の拡大局面が今月末で丸8年に達し、戦後三番目の長期回復になる見込みです。

【米国景気と失業率】
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(出所:Financial Sense

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戦後最長の景気拡大局面となったのは90年代のITバブルで丸10年続きました。次いで60年代の景気拡大期では8年10カ月、そして今回の丸8年です。

90年代のITバブルでは失業率が4%、60年代は4%台を割り込んだところでリセッションを迎えたことから、現在の失業率4.3%という水準は、経験則に従えばリセッションが近いことを予見させます。

また、景気の牽引役となっていた自動車販売台数が伸び悩んでいることも不安材料になっています。米新車販売台数は5カ月連続で前年割れとなり、低金利政策で自動車ローン残高は1.1兆ドル(約122兆円)に膨張、低所得者向けの「サブプライムローン」が全体の4割を占めている状況となっています。

こうした中で、FRBは今月追加の利上げを発表することが確実視されており、今後、貸し倒れリスクのさらなる上昇が懸念されます。

また、商業用不動産にも懸念が高まっています。商業用不動産への融資額は金融危機前のピークを超す過去最大の2兆ドル(約222兆円)にまで膨張する中、実店舗を持つ小売業は不動産価格の高騰と、実店舗を持たないアマゾン(AMZN)などネット小売り業の攻勢を受けて、今年は8000店舗の閉鎖に追い込まれる見込みです。

こうしたことから、米国経済は緩やかにリセッションに向かいつつあります。

グッドラック。

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