バフェット太郎です。

投資経験のない人にとって投資の世界はどこか胡散臭く見えるものです。

だからこそ投資の勉強をする必要があるのだけれど、多くの人は勉強の仕方がわからないし、誰に教えて貰ったらいいかわからないから、とりあえずハイスペックな著名人や大手金融機関が主催するセミナーで教えて貰おうと考えます。

例えば、「東京大学卒、マサチューセッツ州工科大学(MIT)経営大学院修士課程卒(MBA)、〇△アセット・マネジメント代表取締役、一般社団法人資産運用教育協会の代表理事」みたいな、社会的に信用度の高い肩書きを持つ人です。

しかし、こうした著名人や金融機関主催の投資セミナーに参加しても、彼らが販売している金融商品に都合の良い説明を受けるだけなので、投資経験のない人はカモにされるだけです。


例えば、著名人が投資セミナーで失敗談を語ったとします。


著名人A:「昔、ベンチャー企業に投資したら二年で買い値の10倍になったから売ったんです。でもあれは失敗だったですねぇ。あのまま持ってたら今頃は150~200倍に…。実はそのベンチャー企業はアップルだったんです。そうです、時価総額世界一のあのアップルだったんですね!」


こう聞くと、カモは「株って大儲けできるんだ!」と勘違いしてしまいます。


著名人A:「ちなみに、私が今投資しているのは、『第二のアップル』として期待されている将来有望のベンチャー企業に分散投資するプライベートファンドです。アップルは200倍でしたが、アマゾンなんて500倍!そういう株が世界のマーケットにはゴロゴロ転がっていて、世界の投資家たちはそういうのに投資して大儲けしてるんです。まぁ100倍とまではいかなくても20倍30倍になる株なんて当たり前にありますよ」

他人から騙された経験のない真面目で素直はカモは、「ということは、20倍30倍とまではいかなくてもそこそこ儲かりそうだな…よし、プライベートファンドを少しだけ買ってみよう」となります。


あるいは、別の著名人はこう語ります。


著名人N:「実際、あなたの周りで株式投資で儲かった人の話なんてほとんど聞きませんよね?そもそも株っていうのは株価が上がったり下がったりして、値上がりで儲けるものなんです。安く売って高く売り、一攫千金で儲けるみたいな感じです。だけどリーマンショックで株式市場が崩壊して、銘柄によっては株価が10分の1になるものもありました」

「そこで、各国の中央銀行は株や債券などの資産を大量に買って市場を支えたわけです。結果、世の中で何が起こったかと言うと、マイナス金利という異常事態で、債券に投資しても金利がつかない。かと言って株に投資しても、これから中央銀行が買った株や債券を売りに出すので下落圧力がかかる。つまり、債券や株に投資しても儲からないんです」

「でも、日銀は買ったETFや債券を売却しなければなりませんよね?だから金融庁や金融機関と連携してNISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)などの新制度をつくって、情弱な国民に株や債券を買わせようとしてるんです」

「これで株や債券がいかに危ない投資対象かわかったと思います。その点、不動産なら安定した家賃収入も見込めますし、海外不動産なら値上がり益も見込めます。その他にも、現代アートやワイン、コイン、クラシックカーなど希少性の高い投資対象もあります。これらは管理費用が掛かかるものの、値上がり益が見込めるだけでなく、売るまでの間『観賞用』としても楽しめます。つまり、価格以上の価値があるんですね」

「だけど問題は、どれに将来性があるかということが素人にはわからないということです。一番ダメなのは素人がその場の空気に流されて直観で買ってしまうというもの。実務経験のあるプロにアドバイスをもらってから買うのが王道です。今度当社が主催する海外不動産投資の視察ツアーで、現代アートの見学会があるのでよかったら行きましょう。で、そこで投資するかしないかは決めなくていいです。たくさん情報を集めて、比較して、そして納得のいくものに投資しましょう」


するとカモは、「無理矢理買わされるってこともなさそうだし、勉強のためにも行ってみようかな…」と考え、視察ツアーの申し込みにサインするのです。


しかし、実際に視察ツアーに参加すると、カモは海外不動産や現代アートに投資契約を結んで帰ってきます。これは損切りできない投資家の心理と同じで「サンクコスト」が発生するからです。

サンクコスト(埋没費用)とは、「旅費」や「時間」など取り返すことのできないコストのことで、カモが海外不動産の視察ツアーに費やしたコストは返ってこないため、それを取り返すためには「投資して取り返すしかない」と考えるようになるのです。もちろん売り手はこうしたヒトの心理を知っているのでセミナーでは「投資しなくてもいいですよ~。旅行感覚で行くだけでいいですよ~」と言うのです。

このように、著名人や金融機関主催の投資セミナーに参加しても、彼らが販売している金融商品に都合の良い説明を受けるだけです。最悪、手数料の高いファンドや胡散臭い商品に投資させられて後日ネットを通じて自分が投資家として無事死亡していることを確認するのがオチです。

投資なんて買い注文を出すだけなのでワンクリックで誰でも投資家になれます。しかし、これは開業届を税務署に提出すれば誰もが起業家になれることと同じであって、お金儲けすることができるかどうかは投資家も起業家も同じだけの努力が必要なのです。

それにも関わらず、投資に人生を賭けるほどの努力は必要ないと舐め腐ってる人ほど、貯金や保険、あるいはファッション感覚で投資して失敗して「投資ってやっぱり危ない」みたいなことを言いふらして、投資の世界を一層胡散臭いものにするだけなので、そういう人は投資をしなくていいです。ハッキリ言って迷惑です。

グッドラック。

(注:著名人は架空の人物で、語っている内容はバフェット太郎の想像で書いているフィクションです)。

(参考:『[はあちゅう×内藤忍] 資産運用するかしないかで未来はここまで変わる!』)

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