バフェット太郎です。

S&P500指数を構成する主要セクターであるハイテク・セクターとヘルスケア・セクターが急落しています。

まず、ヘルスケア・セクターが急落した要因は、米国議会上院がオバマケア(医療保険制度改革)の代替法案の裁決を7月4日の独立記念日以降に延期したためで、これを受けて株価は下げ幅を拡大しました。

上院共和党のマコネル院内総務は裁決先延ばしの理由を「上院共和党からの指示を増やすため」としています。ただし、穏健派が無保険者が増加するとの懸念が根強いことから必要な賛成票を確保するのは難しいです。

ちなみに米議会予算局によれば、財政赤字は10年で3210億ドル(約35兆9500億円)削減されるものの、無保険者が2200万人増加することが予想されています。

また、ハイテク株はインフレリスクの高まりを受けて米10年債利回りが2.13%から2.21%に上昇(価格は下落)したことに加えて、昨日に引き続き、「買われすぎ」との見方から売られました。米BIG5の一角、アップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)はそれぞれ-1.43%安、-1.87%安に沈みました。また、FANG銘柄はフェイスブック(FB)-1.96%安、アマゾン(AMZN)-1.73%安、ネットフリックス(NFLX)-4.11%安、アルファベット(GOOGL)-2.47%安とハイテク株が軒並み売られています。

テクニカル的にも分岐点に差し掛かっています。

【アップル(AAPL):日足】
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アップル(AAPL)は50日移動平均線に押し返されるようにして急落しています。

【マイクロソフト(MSFT):日足】
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マイクロソフト(MSFT)は50日移動平均線まで急落しました。この水準を下回るのか、あるいは反発するのか注目されます。

【フェイスブック(FB):日足】
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ユーザー数が20億人を超え、世界人口75億人のうち25%が利用していることが明らかになったフェイスブック(FB)も50日移動平均線まで売り込まれました。

【アマゾン(AMZN):日足】
4
アマゾン(AMZN)も50日移動平均線を目指して下落しています。

【ネットフリックス(NFLX):日足】
5
この日、FANG銘柄の中で最も下げのきつかったネットフリックス(NFLX)は50日移動平均線を割り込み大きく急落しています。

【アルファベット(GOOGL):日足】
6
アルファベット(GOOGL)も50日移動平均線まで売り込まれました。

同社はEU(欧州連合)の独占禁止当局である欧州委員会から、自社の価格比較サイトに有利になるよう検索結果を操作したとして、過去最大となる24億2000万ユーロ(約3000億円)の罰金を科せられました。

また、欧州委員会はグーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」と広告サービス「アドセンス」について引き続き調査を続けていることから、今後、罰金がさらに上乗せされるだけでなく、グーグルの収益性が下がる可能性があります。

グッドラック。

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