バフェット太郎です。

ダウ平均が史上最高値圏で推移する中で、今年は弱気相場入りすると予想する投資家は少なくありません。これは、過去の経験則に従えば、民主党政権から共和党政権に返り咲いた最初の一年は弱気相場入りしやすいためです。

歴史を振り返ると、戦後、民主党政権から共和党政権に返り咲いた年は1952年、1968年、1980年、2000年と四回ありました。

【1952年】
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52年11月に共和党のアイゼンハワー氏が大統領選挙に勝利すると株価は急騰しました。しかし、実際にアイゼンハワーが大統領に就任すると一転して弱気相場を迎え、高値から-10%安になるなど低迷しました。

下半期に相場が回復するも、年初来でほぼ横ばいで取り引きを終えています。

【1968年】
2
68年の大統領選挙はニクソン氏が勝利すると下げて反応し、大統領就任以降も一年を通して株価は低迷し続けて高値から-16%下げました。これはベトナム戦争の影響が大きかったためです。

【1980年】
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トランプ政権と政策が似ているとされているレーガン政権では、上半期こそ年初来でほぼ横ばいで推移していましたが、7月以降は大きく下げて景気後退局面を迎えました。

レーガン大統領は、所得減税、法人減税、国防費の増額を実行し、トランプ大統領はこれらに加えて公共投資を予定しています。しかし、これらの実行能力の無さを理由にIMF(国際通貨基金)は米国の経済成長率見通しを従来の2.3%から2.1%へ引き下げました。

81年、株式市場は高値から一時-15%下げるなど弱気相場が続きました。

【2000年】
4
00年11月、ブッシュ氏が大統領選挙に勝利すると株式市場はこれを好感してダウ平均は大きく上昇しました。しかし下半期以降株価は急落し、9.11では高値から一時-18%を超える下げを記録するなど米国民にとって最悪の年となりました。

【2016年】
5
16年11月、トランプ氏が大統領選挙に勝利すると上昇して反応しました。しかし、過去の経験則と違うのは一貫して上昇し続けているという点です。

ただし、過去の経験則に従えば、下半期以降下げやすいことから年初来の水準まで株式市場は調整すると予想されています。

FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長は講演で、このところ上昇トレンドにある株式などの資産価格について、「いくらか高い」と述べるなど、割高感があることを示唆しました。これは追加の利上げに「積極的」と解釈できるため、下半期以降、利上げ局面に弱いハイテク株を中心とした高PER株が売られる一方で、利上げの恩恵を受けると見られる金融株が買われやすくなると思います。

グッドラック。

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