バフェット太郎です。

28日のNYダウ株式市場は前日比+143.95ドル(+0.68%)高の2万1454.61ドルと反発して取引を終えました。上昇した主な要因は、債券市場で短期債と長期債の利回り差が拡大したことで、この利回り差拡大の恩恵を受けると見られる金融株が買われたためです。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)+2.20%高、JPモルガン・チェース(JPM)+2.01%高、バンク・オブ・アメリカ(BAC)+2.62%高と、金融株が軒並み買われました。

また、27日にECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が年次政策フォーラムで、「デフレ圧力はリフレに変わった」と発言しました。そもそもリフレとは、デフレからインフレになる前の段階にあたる比較的安定した景気拡大期を指すため、市場参加者は総裁の発言を「タカ派的」と解釈。早期にECBが金融緩和を解除するとの警戒感が高まったことでハイテク株が売っていたのです。

しかし、28日になると複数の関係筋が、「ドラギ総裁は弱めのインフレ期間への容認を示したもので、差し迫った金融政策の引き締めを意図していない」との見方を示したことで安心感が市場に広がり、ハイテク株が買い戻されました。

フェイスブック(FB)+1.77%高、アマゾン・ドット・コム(AMZN)+1.39%高、アップル(AAPL)+1.46%高、ネットフリックス(NFLX)+1.58%高、アルファベット(GOOGL)+1.36%高と、ハイテク株が軒並み買われました。

【フェイスブック(FB):日足】
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フェイスブック(FB)の株価はトレンドの分岐点となりやすい50日移動平均線から反発して取引を終えました。FANG銘柄に投資している人たちは安堵したと思います。

【アップル(AAPL):日足】
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一方でアップル(AAPL)の株価は依然として50日移動平均線を下回っているので積極的に買い向かうことはできません。

さて、自称グロース株投資家の中にはフェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、ビザ(V)、マスターカード(MA)に投資して分散投資した気になっている投資家がいますが、これを分散投資とは言わないので気を付けてください。

そもそも分散投資とは、セクターを分散させて特定の景気局面に資産を大きく振り回されないようにするためのものです。そのため、これからは金利の上昇に弱い高PER株を中心としたハイテク株は売られやすくなると思います。

【XLKと米10年債利回り:過去二年】
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過去二年のXLKと米10年債利回りの推移です。XLKとはテクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンドのティッカーシンボルで、このETFはS&P500のうちハイテク銘柄の指数に連動させています。

チャートを眺めると逆相関の関係がわかると思います。

【米10年債利回り】
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さて、これまでFRB(連邦準備制度理事会)が利上げをする度に米10年債利回りは低下し続け、ハイテク株はその度に上昇を続けました。(緑の矢印はFRBが利上げしたタイミングを表しています)。

これは16年は当初、年内3~4回の利上げを予想されていたのにも関わらず、利上げが何度も見送られたため失望感から米10年債利回りは大きく低下したのです。しかし、年後半以降、12月の利上げが意識し始められると利回りは上昇に転じ、さらにトランプ氏の大統領選挙勝利が追い風となって大きく暴騰しました。

16年12月、FRBは15年12月以来、一年ぶりの利上げに踏み切ると、翌17年の3月、6月と追加の利上げを決定しました。しかし、利回りはやはり低下し続けました。これは一部で年内4回以上の利上げが意識されたものの、景気指標が相次いで予想を下回ったことを受けて、年内4回の利上げは不可能との観測が高まったためです。

その後、6月の追加利上げでイエレン議長が発表した資産圧縮計画が、予想以上にタカ派的な内容であったことから米10年債利回りはトレンドの分岐点とされる50日移動平均線からやや反発しています。また、最近はFRB高官が相次いでタカ派的な発言を繰り返すなど、市場が予想する利上げ回数とのギャップが広がっています。

CMEフェドウォッチによると、市場参加者が織り込む年内一回の利上げ確率は50%と弱気の見通しです。しかし、FRB高官の発言からは最低一回、可能であれば二回との印象を受けるので、こうしたFRBと市場のギャップが縮小する過程で金利が上昇するようなら、今後金利上昇に弱いハイテク株や金鉱株が伸び悩む一方、金利上昇に強い金融株やエネルギー株が買われます。

グッドラック。

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