バフェット太郎です。

29日のNYダウ株式市場は前日比-167.58ドル(-0.78%安)の2万1287.03ドルと急落して取引を終えました。「ハイテク株は買われすぎ」との警戒感が強まったことを受けて、ハイテク株を中心にほぼ全セクターで「売り」が優勢となりました。一方で金融株は上昇し相場の下値を支えました。

金融株が上昇した要因は、FRB(米連邦準備制度理事会)が銀行に対する年次ストレステスト(健全性審査)の第二部にあたるCCAR(包括的資本分析)を発表し、大手34行の全てが資本還元計画への承認を得たためです。

つまり、これまで大手金融機関は、将来の不確実性に備えて自己資本を積み増さなければならず、配当や自社株買いなどの株主還元策が実行できなかったのですが、これがようやくできるようになったというわけです。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)は+2.67%高、JPモルガン・チェース(JPM)+1.48%高、バンク・オブ・アメリカ(BAC)+1.84%高、シティ・グループ(C)+2.76%高と軒並み買われました。

一方でFANG銘柄を中心としたハイテク株は、将来のトレンドを示す分岐点となる50日移動平均線を割り込む銘柄が増えるなど、「悪夢」が始まろうとしています。

【フェイスブック:FB】
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フェイスブックは一時50日移動平均線を下回るも終値ベースでは回復し、上昇トレンドを堅持しました。セーフ。

【アマゾン・ドット・コム:AMZN】
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アマゾン(AMZN)も50日移動平均線を割り込んでいません。セーフ。

【アップル:AAPL】
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アップル(AAPL)はすでに50日移動平均線を割り込み、積極的に買い向かえるような状況ではありません。アウト。

【ネットフリックス:NFLX】
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ネットフリックス(NFLX)もアップル(AAPL)同様すでに50日移動平均線を割り込んでいることから積極的に買い向かうことはできません。アウト。

【マイクロソフト:MSFT】
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大手ハイテク株「BIG5」の一角、マイクロソフト(MSFT)はついに50日移動平均線を割り込んでしまいました。アウト。

【アルファベット:GOOGL】
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アルファベット(GOOGL)も50日移動平均線を割り込みました。強気トレンドの天井を表すヘッド&ショルダーを形成していたことから、870ドルがターゲットになります。アウト。

これまで50日移動平均線を下回っていたのは人気のハイテク株6銘柄のうち、アップル(AAPL)とネットフリックス(NFLX)の2銘柄だけでしたが、今回マイクロソフト(MSFT)とアルファベット(GOOGL)の2銘柄が新たに加ったことで、6銘柄中4銘柄に「売り」サインです。

そのためアマゾン(AMZN)とフェイスブック(FB)も4銘柄に引きずられるようにして急落していくと思います。

クソダサい個人投資家ほど、保有するだけで誰もが称賛するような将来有望の成長株に集中投資して悦に入るものです。しかし、歴史を振り返ればブームは必ず終わり、ブームの末期に踊らされた投資家たちは長期に渡って含み損を抱えて資本効率を悪化させます。

あなたがもし、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、アマゾン(AMZN)のいずれかに積極的に投資しているとすれば、これから言いようのない不安と失望感に襲われると思いますよ。

グッドラック。

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